2015年12月17日

鉄レイルにハンダ付け

 今回のレイアウトでは勾配線に鋼レイルを使用している。それは良いのだが、電気接続のハンダ付けをどうするかで悩んでいた。一応の結論としては、レイルを外して所定の場所に塩化亜鉛を使ってハンダめっきし、元に戻して電線をハンダ付けすることになっていた。数本やったが、面倒であると同時に、所定の場所が少しずれたりすると具合が悪い。また、外に持って行って、塩化亜鉛をタワシで洗い落とさねばならないのは大変面倒であった。

 プリント基板用のヤニ入り糸ハンダを使って配線するのだが、ハンダめっきしていないところに間違ってコテを当てたところ、なんとなくハンダが流れるような気がした。常識としては鉄のハンダ付けは、ペーストなどではうまくいかないもので、塩化亜鉛などの鉄表面を溶かすものが必要であるはずであった。
 そこで、条件を良くしてみた。マッハ模型のキサゲ刷毛を用いてレイル側面を丹念に50回くらい擦り、溶剤スプレイ(ブレークリーンなど)で完全に脱脂した。コテを当てて加熱し、糸ハンダを差し込むと、見事にハンダ付けが可能であった。洋白レイル上とは異なり、さらさらとはハンダ付けができるわけではないが、よく着く。意外なことでとても驚いた。最近のフラックスはよく効くのだ。
 これで、レイルボンドは容易に接続されて、完全な給電体制が整った。レイル2本を接続し、そのわきで饋電線が給電する。
 すなわち、電流はレイル各1本分しか流れないことになる。

 偶然の結果からこの方法が見つかったのだが、実にうまく付くのでお勧めする。要点は表面を磨いて新しい面を出すことと、完全な脱脂である。
 しかし、ここにそのテクニックを披露しても、いったい何人の方が、鉄にハンダ付けをするのだろうかという疑問はある。

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