2015年12月09日

面取りの意義

 質問を複数受けているのでお答えする。
「面取りは必要なのですか?」という質問が多い。答えは、「そうです。面取りのしてない部品を組み付けることはできません。」である。
「フライスで直角に削り出した溝に、角棒がきっちり入るはずです。」という意見もあった。それは幻想に過ぎない場合が大半だ。

chamfering 底を直角に削った溝あるいは入隅というのは、考えにくい。まず、フライスの刃が本当に直角に切り込めるかが怪しいのである。フライスの刃の先端が欠けていることはよくある。欠けていなくても、本当に角が出ているかはよくわからない。業界ではこういう直角の角をピン角(かど)というらしい。 もちろんうまくできているときの話だ。「ピン角が出ている。」と言う。
 見かけ上直角に切り込んであったとしても、信用できないのである。面取りしてある材を使えば、そのようなことはどうでもよくなる。面だけが接して、角は浮いている。これが大切なのだ。こうすれば要求される寸法通りのものができる。

 祖父江氏の工場で見ていると、プレスで打ち抜いた板をヤスリでひと舐めして、バリを取り、同時に面取りをしている。そのひと手間を掛けるかどうかで、仕上がりが違ってくる。線の切り口も、さっと撫でて角を取る。祖父江氏は仕上工をしていたから、そのあたりのことは当然のようにする。厚板を組合せたギヤボックスなどの仕上がりは素晴らしく、他の追随を許さぬものであった。
 面取りはヤスリ以外にキサゲなどを用いることもある。筆者は回転式のキサゲを用いる。30年ほど前アメリカで見つけたもので、非常に使いやすい。このShavivはイスラエル製だという。動画の1分のあたりから30秒ほど出てくるのを使っている。日本でも売っているからお薦めする。


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コメント一覧

1. Posted by コン   2015年12月09日 14:47
今まではエッジは板に貼り付けた耐水ペーパーで舐めてました。便利な工具ですね。入手して、皆さんにもご紹介させて頂きます。
2. Posted by dda40x   2015年12月10日 19:17
 この道具は便利です。面取りが一瞬で完了します。右利きでも、左利きでも同じように使えるところが優秀です。

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