2015年12月03日

”面取り”と”お迎え”

 最近所属クラブの会員が、本を整理したりする作業を手伝いに来て下さる。重い本を高い棚に入れるのは大変だから、ありがたい。
 今まで紙でできた家が載っていた棚に、本を載せた。さすがに100 kg 近く載せると撓んでいる。二段目を載せ始めたところ、棚受けがぐにゃりと座屈し、本が落ちそうになった。慌てて棚を支え、本を一部下ろして事なきを得た。明らかに許容荷重を超えていた。それを見ていた会員が、
「dda40xさん、棚を受ける縦の柱が必要です。前から嵌めるようにすると良いですよ。」と教えてくれた。
 早速、厳密に寸法を測定して棚板の厚み分を切り取った柱を作り、次の機会に押し込むことにした。もちろん、棚受けは交換した。

book shelves 翌週、3人で棚を押し上げながら嵌めようとした。ゴムハンマで前から打てばきちんと嵌まるはずだ。しかし、なかなか棚板が3枚同時には嵌まらない。それを見た車輛工場に勤務していた友人が、
「”お迎え”がないと無理だ。」と言う。
 ”お迎え”とは、溝の角を少し斜めに削ることだ。そうすれば、多少の誤差があっても叩き込める。なるほどと思い、早速削り落とした。ゴムハンマで各5回くらい叩いたら、ぴったり収まった。

 角のあるものを組み付けるには、”面取り”が不可欠だ。面取りがしてないと角にぴたりと嵌まらない可能性がある。ほんの少しのバリがあっても組み付けられない。この話をある人にしたら、なんとそれは家庭科の教科書に書いてあるそうだ。意外な話だったが詳しく聞くと、大根を煮る時、角を落としておくと煮崩れしにくいそうだ。

chamfering さて、面取りの図を示す。面取りとは英語で chamferingという。図面上には”c”という記号で表される。正確に削られた直角の角などはまずないので、微細なカエリなどを吸収する遊びの空間が必要なのである。

chamfering 今度は”お迎え”の図を示す。こうすれば、多少の誤差を吸収できて組み立てが楽になる。特に複数のものを同時に嵌めるのは困難なので、これは助かる。この言葉も英語では chamfering である。”お迎え”は車体のフレイム組立の時に使う言葉のようだ。熔接仕事にはよく出てくる。

 

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