2015年09月30日

英語の発音

 夕飯をご馳走になり、Bobの奥さんのZoe Annと話をした。彼女は言語学の博士号を持つ大学の先生だ。ちょうど良いチャンスなので、かねてより不思議に思っていた質問をいくつか出して、見解を聞いてみた。

 その中の一つに"teething"があった。普通の辞書に載っている意味は、「歯が生え始めること」を指している。それはよいのだが、問題はその発音である。
 tooth の複数形はteeth だから、ingが付けばそのままの発音だと思ってしまうが、実際にはこの”th”は濁る。動詞になると teethe だから、既に濁っている。brother のthと同様の濁った有声音である。これは英語を母国語としない我々にとっては、まず気が付かないことだ。辞書を丹念に読まないと、その音にたどり着けない。
 どうして動名詞は濁るのかと聞いたところ、後ろに”i”の音が来るときは、口の形がそれを準備するために、濁らせた方が楽なのだそうだ。
 いくつか例を出してもらったが、すぐピンと来るのはsheath(小刀の鞘)から派生したsheathing(鞘およびその用をなすもの)などの語である。前者は濁らないが、後者は濁る。もちろん動詞は sheathe である。

 このほかいくつか、ためになる話を聞いたが、鉄道とはあまり関係ない分野なので割愛する。言語学の先生の知識というものは極めて広汎であって、歴史、地理、哲学などすべてを含んでいる。
 久しぶりに知的好奇心をくすぐられた夜であった。彼女もまた、こちらに質問に丁寧に答えてくれ、「英語を母国語としない人の質問は面白い。」とのことであった。



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