2015年07月24日

frog numbers

frog numbers フログの番手について考えよう。
 以前にも述べたが、フログの番手についての正しい解説は模型雑誌中、非常に少ない
 正しいことを書いた号もあったようだが、ほとんどは怪しい方法(いわゆる簡易式)を紹介している。
 
 リンクされた2つの記事を全てお読みになれば、言わんとすることはお分かり戴けるはずだが、記事が長くて難解だというご意見も頂戴している 。気の短い方は【追記8】の部分だけ読まれると良い。それをさらに要約するとと、次の三つである。

a) 簡易式が紹介されることが多かったが、これは誤り。
b) 正しくは正規式で計算すべき。
c) ただし、シザーズ・クロッシングやY分岐を正しく構成するためには、#8〜#14までは正規式で計算するが、それより小さな/大きな番手は、正規式の値を倍/半分にする。


 稲葉清高氏がすべての番手を正規式で計算するわけではないと指摘されたことは、分岐を単独でなく、組合せ使用する時の矛盾を解決する方便である。正規式でできた分岐のみを組合わせると、できた線形が平行にはならないのだ。つまり、実物の本線用の分岐には#4〜#7の片分岐などないという前提だ。こうなると、番手で指定するよりも、角度で指定するほうが面倒がなくなる。欧州ではそうしているという話もある。

 稲葉氏の指摘は、極めてぼんやりとは認知していたような気がしないでもない。しかしその模型を作ったことがなかったので、詳細は詰めてなかった。シザーズ・クロッシングや今回初めて作るY分岐を設計すれば気が付いたのだろう。本物の鉄道会社あるいは製鋼所に勤務して、分岐の設計が仕事であれば、当然気が付く。
 50年前のTMSの新製品紹介で、シノハラの♯4Y分岐の紹介があり、その簡単な解説を読んだときは非常にすんなりと理解した。それはその筈で、当時は筆者の頭の中は簡易式しかなかったし、その記事の解説も簡易式に基づいた(としか考えられない)説明になっていたからだ。
「左右それぞれ8番並の曲がり方をする。直線コースのない8番ポイントともいえるわけ」と書いている。 

frog number この♯4の角度は♯8の角度の2倍にせざるを得ない。角度を分度器で測るわけではないので、三角形の寸法を計算して角度を出す。微妙な角度差だが、作図するとはっきり差が出る。

Hi-cube レイアウトの建設現場で、また少し考えている。うまくいけば10線にできそうである。そうすれば、有効長が多少短くても余裕が生まれそうだ。友人の意見は、「建築限界は、まだ高すぎる。」である。
「大物車が来なければよい。」と言うのだ。そうすれば、かなり低くできる。「Hi-Cubeの貨車が入れば文句なし」、ということであれば、かなり助かる。写真はハイキューブをくぐらせたところである。

 本線とは異なり、木製の足で支えた路盤であって、ネジ式のアジャスタをつけているので、勾配の変更はかなり容易だ。 

dda40x at 07:24コメント(0)分岐 | 工学 この記事をクリップ!

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