2015年07月10日

double slip

Abeno Harukas 所用で大阪に行った。あべのハルカスの近くに用事があったのだ。展望台の切符をもらったので上がってみた。JRの線路配置を確認するためだ。Google Earthなどで見てもよくわからない。関西本線のところにシザーズ・クロッシングが二つあるのはわかるのだが、その先がダブルスリップのように見えて仕方がなかった。線路のつながり方を考えると、その必要はないように思うが、あまりにも高過ぎてよくわからなかった。

yard 建設中のレイアウトにはダブルスリップがある。もう一つ必要になってきたので、工程表には書き込んだ。ある人が、「都市部にはダブルスリップが有用なのはよくわかるが、田舎にもあるのだろうか?」という質問をされた。土地に余裕があれば、その必要はないはずなのだが、現実にはあった。ダブルスリップは便利なのだ。ヤードの入り口にあると助かることが多い。

Cheyenne Yard この写真はワイオミング州シャイアンのヤードである。ダブルスリップの8連がある。シャイアンは大変な田舎で、スぺイスを節約する意味などない。しかしこんなヤードを持っていた。今はなくなってしまっているが、この写真が撮られた1950年頃まで稼働していた。
 そういえば、昔小田急線の海老名駅のあたりにも、ダブルスリップがあったように思う。当時は大変な田舎で、スペイスを節約する必要などないと思った。昭和40年ころの話だ。

阿倍野防災センター 高層ビルを出て、すぐのところに阿倍野防災センターがある。面白いと評判なので、行ってみた。地震で壊れた街並みを再現してある。近づくと物が落ちてくる様子も再現され、なかなかリアルである。このような映画撮影のセット風のディスプレイは最近は非常にリアルである。以前新横浜のラーメン博物館を見たが、ここより20年も古く、そのテクニックはやや差があることは否めない。
 起震装置で、神戸の大地震の地震波を再現するのだが、最初の縦揺れが凄い。あの2回の縦揺れで、ほとんどの古い建物が壊れたのだ。魚田真一郎氏の早すぎる死を思い出し、しばし瞑目した。

 彼が生きていたら、神戸にも60坪のレイアウトが完成していたはずだ。あの年の春、新しいビルを建てる予定だったのだ。昭和30年ころの鉄骨のビルは崩れ、彼の夢は断たれた。残念でならない。

 近鉄南大阪線の誤りであった。

トラックバックURL

コメント一覧

2. Posted by かりめろ   2015年07月11日 09:32
はるかすの写真は、近鉄南大阪線あべの橋 ではないでしょうか?
グーグル ヤフー の地図(写真)で確認したところ、中央はクロス、右はダブルスリップではなく 離れていますね。 クロッシングと分岐でした。 
3. Posted by northerns484   2015年07月12日 22:27
The History of the Union Pacific Railroad in Cheyenne (ISBN 0-941421-09-0)に掲載されている1943年のCheyenneの線路配置図には、この一連のダブルスリップが描かれています。これは本線から南東方向に分岐した線が、左手にroundhouseを見ながらCheyenneの南側にあるヤードの真ん中を突っ切っているところに存在します。
さて、この本の中には、1900年過ぎの線路配置図もあるのですが、ここでは、このダブルスリップを含むヤードそのものが存在しません。
ここから素人考えで想像すると、
1) トラフィックの増加に伴い、Cheyenneの南側にヤードを増設することとなった。
2) Cheyenneの東側の本線は南東に急カーブを描いているので、有効長の長いヤードを作ろうとすると、全体に西に配置する必要があり、本線からこのヤードに入る分岐を、もともとのCheyenneの駅や整備施設からずいぶん西に置かざるをえない。
3) 機関車のdispatchを効率よく行うために、あるいは何らかの理由で、もとの本線から南東に分岐した線を延長し、ヤードを突っ切るようにして、そこにダブルスリップを置いた、
というようなことでしょうか。

ちなみに、小田急線海老名のダブルスリップは数か月前に見ましたので、まだ存在すると思います。
4. Posted by dda40x   2015年07月14日 19:13
ご指摘の本を早速確認しました。 ご推測は当たっていると思います。
UPのスタンダードの本にDSの図面があるのが不思議でしたが、このシャイアンの写真を見て納得しました。他にはまず、ないですね。

海老名にまだ現存するそうですね。今度写真を撮ってきます。昔の位置関係がいまひとつわからないのですが、相鉄線に近いところにあったように思います。昔は海老名は原っぱにある寂しい駅でしたので、どうしてこんな高級なポイントがあるんだろうと不思議に感じていました。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ