2015年05月14日

続 博物館の工事進行状況

more magazines 最近、頑丈なスティールの棚を中古で手に入れた。向かいの奥さんが倉庫の中を整理したときの不用品を寄贈してくれたのだ。高さを低くするので、一番さびている棚板を1枚捨て、組み直した。最近はこのような鋼製柱を切るのも、丸鋸で切れる時代になった。刃先が丈夫にできていて、厚さ4 mmの鉄板まで切れる。これは行きつけのホームセンタで1000円の目玉商品で、売っていた。
 この棚3本を増設しても、土屋氏のところから戴いて来た雑誌を、すべて置けるか、きわどくなってきた。紙が上質紙であることも相まって、これだけで800 kgある。

earthquake-proof chain ガラス棚が地震で倒れる心配があり、転倒防止鎖を付けた。ふつうは、壁に向かって穴をあけて固定するのが常識であろうが、天井からの鎖を接着して留めた。

 天井の骨へは4本のネジで留め、人間がぶら下がっても取れないことを確認する。側面にはSuper Xを用いた。塗ってから一度くっつけ、それを引き剥がして3分待って付けた。クランプで締め上げ、2昼夜放置した。棚をわざと倒しても、倒れないことを確認した。鎖の熔接はプロのU君にやってもらったから、完璧だ。

clampimg  接着剤はこのような条件では極めて有効だ。双方の金属を磨き、つるつるにする。決してざらざらにしてはいけない。接着は接着剤と母材の間のみに働く。接着剤の層が厚いと、そこが切れてしまう。これはその世界では常識なのだが、表面を荒らすと食い込んで離れない(投錨効果)と信ずる人は多い。
 以前、投錨効果を否定することを書いた。様々なご意見を戴いたが、それらはすべて、「投錨効果はある。」であった。実験をしてみれば一目瞭然であるが、どなたもしていない。接着も塗装も母材がつるつるのほうが良いのである。ただし、分子間力を増す工夫(酸化被膜を作るなどの化学的処理)は効果が非常に大きい。

 今回の接着に関しては、小規模での基礎実験をした。この面積なら垂直方向に2トン重の力をかけても全く大丈夫であるという結果であった。しかし、接着は一端からめくり上げるような引き剥がしには弱い。今回はそういう力はかからない。剪断に近い形になる。この種の力には接着が一番良い。ガラス棚の揺れは、後ろの壁で制限されるから、それほど大きな力で前に押されるわけでもない。モーメントが小さいので十分であろう。鎖は200 kg重でかなり伸びたが、ステンレスだから破断はしない。いずれにせよ、かなりの安全率を見込んでの話である。
 棚は倒れなくても、中身は被害を受けるだろう。それをどうするかが課題だ。

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