2015年01月19日

緩衝材

 展示するために製造後20年以上経った模型の箱を開けようとして、驚いた。蓋が開かないのである。
 自宅では空調が効いているので温度、湿度ともほとんど変化がない。我が家の模型でウレタンに変化が起きたのは見たことがない。他家で20年以上置いてあると、ウレタンのスポンジが融けているものがある。

 これは、空気中の水分のせいで加水分解が起きることによる。湿度が最大のファクターで、二番目は温度である。すなわち、高温多湿の環境に置かれるとすぐにダメになると云うわけだ。

 劣化の状態は二通りで、粉状になるものと、粘る糊状になるものがある。前者は掃(はら)えばかなりとれるが、後者の始末は困る。たまたま、ポリ塩化ビニルのシートで包んであったので、中身には影響がなかったが、その包装をはがすのには、大変な苦労をした。糊の一歩手前の状態で、スポンジを丸めるとおにぎりが出来る。手にはくっつき、溶剤で拭かないと取れない。木箱の縁にくっついて、カギを外しても開けることが出来なかった。

 最近は加水分解されにくいポリエーテルを原料にしているものが多くなってきたが、ウレタンフォームのような製品にまでそれが使われるとは思えない。自動車部品や靴などにはそれが使われている。なぜかと言うと、靴が壊れるとけがをするからである。自動車は大事故を引き起こすかもしれないからだ。模型では死傷者が出ないだろうから、意識が低いはずだ。
 
 対策としては空調が常時効いている場所に保管することと、模型とウレタンを直接接触させないことである。ポリエチレンシートでくるんで入れておくと、ウレタンが融けても助かるはずだ。

 

コメント一覧

1. Posted by ゆうえん・こうじ   2015年01月19日 01:54
わたしはやられました。
http://homepage2.nifty.com/SCHWEIZ/MODEL/600/SOX.JPG
未塗装車両をむき出しで入れていた箱のウレタンが溶けて、真鍮の表面に付着したうえ、腐食してアバタ面になってしまったことがあります。
トビーなどの灰色の緩衝材は40年近く経っても大丈夫ですが、珊瑚などの黄色い緩衝材は10年ぐらい熟成させると腐るようです。
2. Posted by YUNO   2015年01月19日 23:34
うちの倉庫にも30年以上前のカツミのHOでグレーのスポンジが入った物があります。
当時からスポンジの危険性には気付いていたので、紙で巻いたり布で巻いたり色々と試そうとしたのですが、結局忙しくなって中途半端に放置してしまいました。
今どうなっているか、怖くて開けられません。

最近の国内メーカー品はポリエチレンの袋と発泡スチロールの緩衝材の組み合わせが主流になっているようですが、プラスチックの車体と反応して溶けないか少し心配です。

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