2014年08月24日

Short Lamp

Short Lamp ショート・ランプと聞いて、「ああ、あれか!」と思い当たる人はかなりの年配であろう。筆者の世代でさえも、ショート・ランプを実用化した人は稀である。筆者は中学生のころ、自動車のヘッドライト用の大きな電球があったので、それを付けて遊んだことがある。
 ショートすると光るので、正常状態より、むしろショートを期待して走らせていたような記憶がある。この写真はやや電流が多くて、ぼんやりと光っている様子である。

 ご存知ない方のために、簡単な解説をする。現在のDCCはサーキット・ブレーカが当然のように使用されている。筆者のレイアウトでは、10 Ampsの電源であるが、実際には1.3 Amps で飛ぶ3回路のブレーカを、2つ設けている。客車をLED化したのでその程度の電流で走る。ちょっとした短絡でブレーカが飛ぶので冷や冷やで運転している。

Short Lamp 2 分岐された主回路に自動車のTurn Signal(いわゆるウインカ)用の電球を直列に結線する。そうすると、1A前後の電流では電球は光らない。電球のタングステン・フィラメントは、低温では電気抵抗が小さいので、損失はほとんどない。ところが回路が短絡されると、12Vが全て電球に掛かることになる。すると2.3 Ampsほど流れて、電球はまぶしく光る。
 この写真は、完全なショートで光量が大きいので、露出がそれに合わせて絞られた結果、暗く写っている。

 アメリカのレイアウトではよく見たが、この方式を使う人は少なくなり、最近はまずお目に掛からない方式だ。Dennisはこの電球を5つ付けて、回路を保護している。
 レイアウト上で一箇所、ギャップの位置が悪くて、そこを機関車が跨いでいるとショートするところがある。ブレーカだと機関車が止まってしまうが、ショート・ランプならぴかっと光るだけで済む。その点は優れている。



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コメント一覧

1. Posted by きんぎょ/中澤   2014年08月24日 12:28
懐かしいですね。50年ほど前にトランジスタ式コントローラを自作していた頃は愛用していました。
2. Posted by たづ   2014年08月24日 17:46
ショートランプという防護方法は初めて知りました。
アメリカでの普及度が減った、というのはやはりDCCの普及の結果でしょうか。
極端にギャップを減らせば、2線式DCCではリバース区間だけしかギャップは要らないことになりますから(3線式ならそれさえ不要:但しメルクリンのそれは互換性なし)、その切り方さえうまくいっていればそもそも防護が要らないということからそうなったように思えます。

DCCが「運転席に自分が取り込まれる」装置であるのに対し、アナログ2線式は「信号扱い所やCTC室に入る装置」であるのだろうと考えます。
3. Posted by きんぎょ/中澤   2014年08月24日 21:13
DCCのリバースはショートを検知して極性を切り替えますから、ショートランプを入れてしまうと検知感度が落ちてしまい良くない結果になるようです。
DCCで2つのアドレスを1つの本務アドレスにまとめる「重連」操作は何階層にも設定・解除できますから、分割併合する列車編成でも面白く運転が出来ます。
4. Posted by たづ   2014年08月26日 20:42
きんぎょ/中澤様
なるほどそういう仕組みだったのですか。重連以上にはそういう対応の仕方があったのですね。
ただ、これは可能なのでしょうか?
A・電車だと両毛線が顕著ですが、乗り入れてくる方向により逆向きになる。
B・蒸気機関車の背向・対向重連(車体構造故目立たないですが電気・ディーゼルも然り)
この2つは、親アドレスの車両に揃えて走らせてしまうことが可能なのでしょうか?
何分日頃は廊下の狭いスペースで1列車運転ですのでDCCのロジックを詳しくは知りません。
ご教授いただければ幸いです。
5. Posted by きんぎょ/中澤   2014年08月26日 23:10
こちらで私がお返事するのもいかがかとも思いますが、2007年06月13日の「Cab」 で、ディーゼル機関車の多重連を例にdda40x様の説明があります。機関車あるいは電車編成などの前後は揃えておく必要があり、併結する時点になってから前後の設定(CV29)を変えるのは現実的な操作ではないと思います。2009年7〜8月には市販のDCC解説書のご紹介もありますし、例えばDigitrax社製品添付の説明書はWebから読めますからDCCの機能を知ることが出来ます。
6. Posted by dda40x   2014年08月28日 07:05
返信しようと思っていたのですが、すでに中澤氏から矢継ぎ早にコメントを戴きました。全くおっしゃる通りです。
ショートランプは確かにPower Reverserの感度を悪くしますが、見た限りでは作動していました。フィラメントが冷たいときに作動するからでしょうね。
7. Posted by きんぎょ/中澤   2014年09月11日 15:22
2014/8/26たづ様の疑問:
逆向き設定の車両・編成を重連MUに出来るか?
ですが、Digitrax DCS100/DT402で操作確認したところ、問題なく出来てしまうようです。重連MUに加える時点で両方の走行方向を揃えてやらないと、重連にした後に走る方向が揃わない、ということはあります。CV29の設定変更操作云々は中澤の誤りです。失礼しました。
8. Posted by dda40x   2014年09月12日 10:42
少々読み間違いがあり失礼しました。

>重連MUに加える時点で両方の走行方向を揃えてやらないと、重連にした後に走る方向が揃わない

は、その通りです。私は電車、気動車の運転の経験がないので、どういう状況なのを思い浮かべることが出来なかったようです。
アメリカ型ディーゼル電気機関車のキャブを、どちらに持ってくるかを最初から決めておけば、解結時に面倒がありません。1台だけ外して車庫に入れるときは、元に戻さないと勘違いします。

9. Posted by きんぎょ/中澤   2014年09月12日 17:28
重連MUについて補足です。ずっと誤解していたのですが(こちらでご紹介のオーム社の解説本でも誤っているようです)、同じ進行方向にデコーダ設定された車両を並べないと重連MUさせることは出来ないと思っていました。重連MUにする時点で「線路上で物理的に同じ進行方向」で停めてあれば良い、ということです。デコーダの設定と車両の向きによっては、重連MUにするそれぞれの進行方向を示すスロットル表示は逆かも知れませんが、同じ方向に進むよう停めてあれば良いのです。本務+前補機をMU分割して前補機をY線やターンテーブルで逆向きにして再び本務機の前に重連MUさせることも可能です。長々とすみません・・・

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