2014年06月16日

続々 鉄道模型博物館

 博物館のレイアウトでは耐久性が問題になる。シカゴの科学工業博物館のリニューアル前のOゲージレイアウトでは、機関車の予備を持ち、交代で走らせていた。工場入りになると、歯車やモータを取り換えるのだ。その作業が大変で、筆者の開発した3条ウォームのディーゼル機関車用の動力伝達装置が採用されたようだ。

 その後のことがよく分からないうちに、そのOゲージレイアウトは取り壊され、HOの巨大レイアウトになった。Oゲージの機関車は廃車になり、e-bayで売られた。今度の HOの模型は市販品を使っているので、どんどん更新していくようだ。

 新レイアウトで走る車輌は、全て3条ウォーム駆動、ボールベアリング装荷であって、Low-D車輪を採用している。耐久力は問題ない。問題はポイントのフログである。硬質ニッケルめっきが施してあるので、そう簡単には減らないと思うが、予備部品を作っておくことにする。尖端レイルも心配である。
 
 蒸気機関車の動輪は、快削鋼製で、薄いニッケルめっきが掛けてあるが、すでに擦り減って地金が出ている。それ以上は減らないであろうと推測する。今回のレイアウトは洋白製のレイルが多いので、カーヴでの摩耗に気をつけねばならない。椙山氏の実験のようにレイルヘッドが無くなるかも知れない。

 気になるのは、来訪者が持参する動力車だ。ギヤがむき出しで、油を撒き散らして走る車輌は遠慮願いたい。摩擦係数が小さくなって牽けないのと、埃が固まって車輪が汚れるからだ。自宅のレイアウトが油でべたべたで、そのまま車輌を持ってくる人が居たが、そういうのは車検で排除せねばならない。掃除用の台と綿棒を用意しておくことにする。清拭液も必要だ。
 それよりも、事前のPRが大切だろう。他人に迷惑を掛けないのが基本的な姿勢であるべきだ。

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コメント一覧

1. Posted by たづ   2014年06月17日 23:21
昔はNはほぼ全ての車種で動力車のギア廻りが外部に露出していましたが、ごく最近の、蒸気機関車に限っては動軸のギアまでケーシングの中に納まるようになっています。
ただ、他の車種は相変わらず終減速ギアが露出しており(上位機種であっても、です)、いずれは油も出るでしょうし既にギアから巻き上がってウォームまでホコリが入り込んだことがあります。
今はHOだと密閉ギアボックスがだいぶ普及してきたようですが、雑誌を見るにOでは一部に「本物志向」として実車同様の「釣り掛け式」を採用しているものの一部に大歯車がむき出しのものがあり、これでは油をまき散らすのは想像に難くありません。二昔前の縦型モーター+連動ギアと外気に対する条件が一緒で、いずれ走行に支障するのでは?と思えます。
実車の釣り掛け電車のギアは露出していたものなのでしょうか?釣り掛け電車は幼少時の国電のほか私鉄線で20代まで乗ったことはありますが、全て高床式のものだったため電車の床下を覗き込む機会はなく、「簡単にせよカバーくらいあったんじゃないのか?」という推測しかできません。

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