2014年06月12日

鉄道模型博物館

 その友人は筆者より一廻り強、年上である。かねてより健康上の懸念があり、「万一の時は頼む。」とは言われていた。かなりのコレクションをお持ちで、その全てが祖父江氏による改造を受けていて、抜群の走行性能を誇る。
 「絶対に散逸させない。」という目的を持って、お引き受けすることになった。この話をすると、身を乗り出してくる人が多い。それだけ、皆さんも先行きが不安なのだ。

 あちらこちらの著名人が亡くなると、そのコレクションを目当てに模型仲間が群がり、故人の哲学を無視して車輌が散逸する。それをどうしても防ぎたい。収納し、陳列するべき場所を探すのは、かなり苦労した。偶然にもこの場所を借りることができたのは、本当に運が良かった。下手をすると、この建物は壊されて更地になるところであった。いずれ買い取って法人化する。そうすれば遺産相続とは無縁になる。

 この話が具体化したとき、息子たちを呼んで計画を話した。
「うちのコレクションも大半はそちらに行く。自宅には少数しか置かない。」
息子たちは、
「それは素晴らしい計画だ。僕たちも助かる。どうやって捨てようかと思っていたからね。」
と茶化したが、多分、それは本音だろう。

 線路は、吉岡氏が設計し、筆者や故魚田真一郎氏、話題の友人らで発注した木製組立レイアウトである。半径 2800、2900 mm の複線が2セット、直線が150本揃った。また、ヤード構成用の分岐はすでに必要数、作ってある。曲線には緩和曲線が付けられ、bus wireも裏側に付いている。饋電線の断面積が大きいので、大レイアウトでも電圧降下は無視できるはずである。 レイアウトの台枠を作れば、殆ど完成である。

 間もなく間仕切り(先回の画像に処理した部分)の工事が始まり、トイレと非常口が付く。大型の本棚は、既存の陳列棚を塗り替えて転用する。古い鉄道雑誌、模型雑誌が全て揃う予定である。 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by 01175   2014年06月13日 20:00
完成のあかつきには是非拝見したいと思います。

近在のデパートに、1985年頃、HOのレイアウトができましたが、最初の頃は覗くことすら不可能なくらいの大勢の見物客で混雑していました。ドイツ製のストラクチャーの中をメルクリンが走る簡単なものでしたが、これが日本の田舎やアメリカの原野をテーマにしたレイアウトだったら、あそこまで混まなかったのではないかと思いました。

最近、そのデパートにほど近い建物にOゲージのレイアウトが出来ましたが、やはりドイツ風のシーナリィが施されていました。

マニアの嗜好はそれぞれですが、一般人の欧州風好みには考えさせられました。

2. Posted by たづ   2014年06月13日 23:56
01175様
1985年頃だと、欧州風好みが特に強かった頃ではないかと思います。「欧米」とひとくくりにしますが、アメリカ以上に遠方で行きにくい土地ですし、古くからの文明の上にじかに現代が乗っている点は、元が開拓地であるアメリカ・オーストラリアと違っています。
その4年後、ジブリの「魔女の宅急便」が公開されましたが、原作では一切言及していない作品舞台の土地柄について、アニメーションにするにあたりヨーロッパの街として描かれました。
今年公開の実写版では、「近現代の日本の片田舎」として構築され、ロケも小豆島でやっています。
今同様の催しをしたなら結果がまた違ったのではないでしょうか。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ