2014年05月25日

続 土地の輸入

 土地を輸入できるわけはないので、土地を輸入したのと同等の効果がある経済活動という意味である。
  
 この言葉は19世紀のイギリスで使われ始めた。イギリスでは狭い痩せた土地を耕作して食料を作っていたが、植民地の発展に伴い、食料、衣類、建材等を輸入して使うことが当然になった。すると、今まで耕作していた畑が不要となり、森林は温存され公園になった。イギリスのあの広い庭園、公園はその時から始まったのである。
 
 農地を外国に持って、本土の土地は美しく手入れされた。また、工場も大半が外国に移され、製品を輸入するようになった。結果として、これは土地を輸入したのと、全く同じ効果をイギリスにもたらしたのである。

 実際に時間を買うということはできることではないが、時間を買ったのと同等の効果を生み出す経済活動は可能だ。模型人で言えば、部品、キット、完成品を買うことである。
 経済学では当然過ぎて採り上げられることがないが、この活動は全ての人がしていることである。
 模型人が買う時間は、賃金という性格のお金で買うのではなく、技能を買っているのである。自分より優れた技能を短時間で発揮してくれる人に払うお金である。自分でやれば何回も作り直しをしなければならない困難な仕事を半日でやってくれる人には、十分にお金を払う価値がある。早く上手にやってくれる人には頼みたいのである。そういう意味でも、我が家の増築は、日本の大工には頼みたくなかった。

 土地の輸入という概念と、時間を買うという概念は、とてもよく似ているのだ。

 前にも書いたが、筆者はキットを組み立てる時には、素材としてしか見ていない。説明書をざっと読んで、概略を頭に入れ、どの部品がどこに付くかを確認する。作りながら、合わない部品は修正せずに捨てる。横にゴミ箱を置いて作業し、すぐにその代替品を作ってしまうのだ。その方が早いし、良いものができる。せっかく買った時間を無駄にしたくない。皆さまもお試しあれ。とても気持ちの良い工作ができる。

<追記>
 コン氏のブログのコメントに興味深い一文がある。楽しい時間を買うというお話だ。 

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