2014年05月09日

またまたスクラッチ・ビルディング談義

 昨年ある会合で、スクラッチ・ビルド至上主義の人に会った。その人の作品はあちこちで見る。かなりの腕自慢の方だ。その人が筆者に話し掛けてきて、「たまにはスクラッチの車輌を持って来ないか?」と言うのである。

 このブログもたまにご覧になるらしいが、全てを読んでいるわけでもなさそうだ。「3条ウォームとか、低抵抗車輪の話やイコライジングの話は読ませて戴いた。でもスクラッチしてないだろう。たまにはやらないと、あんたのことを疑っている人もいるよ。
 少々驚いたが、彼は正直な人なのだろう。人が言ったこと、自分の思ったことをそのまま伝えてくれたのだ。
 筆者は、「うんと暇になって、やることが無くなるまではスクラッチ・ビルドはしません。」と答えた。彼は不思議そうに筆者を見て、「できないわけないことは俺は知っているよ。でも他の人がどう思うかだ。」 

 他の人にどう思われているかはどうでもよいが、時間の使い方が問題だ。人生は短い。筆者もあと20年あるかどうか怪しい。やることは山積である。自宅のレイアウトを完成させなければならない。仕掛かり品の動力車が30輌ほどある。貨車は少し減って26輌になった。また、その時点ではまだ構想が無かったが、新規に建設するレイアウトを完成させねばならない。これは60坪もあるし、線路総延長は400 mほどもある。シーナリィは最小限にするが、色々なことを考えるとかなり大変な内容である。

 筆者は、長年完成品の改造を主としてやってきた。いわゆるニコイチ(2輌を切り継いで1輌にする)、サンコイチは得意中の得意だ。世界に一台の機関車もある。
 安く買ったブラス機関車をまっぷたつにするのはなかなか快感である。中には高級品もある。祖父江氏の4-10-2 SP5000を手に入れたが気に入らないのでUP8000に改造中である。煙室に凹みがあったので、修理するよりも取換えてしまえということになった。
 たいていの場合は、下廻りは新製である。もちろん祖父江氏の作品では温存した。スクラッチ・ビルドは多大な時間が掛かり、その時間を他のことに向けることができれば、人生は有効に使えるというのが筆者の結論である。筆者のところにはあまりにもたくさんの車輌があり、またそれらは性能試験上、必要であったからだ。規模の小さい鉄道を経営していたら、おそらくスクラッチ・ビルドをしていただろう。  

コメント一覧

1. Posted by きんぎょ/中澤   2014年05月09日 08:46
車両は「キットも完成RTRも素材のひとつ」というのをモットーにしています・・・ その代わり走り装置は作り直し、市販パーツそのままにはしません。残り少ない?人生で模型づくりを楽しむには中々スクラッチする時間もないです。
2. Posted by ゆうえん・こうじ   2014年05月09日 14:14
私も昔大学生の頃はフルスクラッチ信奉者でした。おかげでその頃購入したバラキットの半分近くは未組み立てで・・・
しかしあるレイアウトビルダーの方が、「すべて自分でつくるのではなくレイアウトの樹木は買って、市販品がない部分にそれで浮いた時間をかけて全体を満足のいくものにする。」と書かれているのを読んでから思想転向しました。
全部手作りより、ある程度満足できる市販品を利用出来る部分は使って、それで浮いた時間で他の部分に手をかけて全体のレベルを上げて満足度が向上するようにしました。
きんぎょ/中澤さんのように、「キットも完成RTRも素材のひとつ」 キットも完成RTRも気に入らないところは改造して使うことにしています。
3. Posted by dda40x   2014年05月10日 21:26
皆さんコメントありがとうございます。
スクラッチビルドをする者だけが、(優秀な)鉄道模型人であると言わんばかりの人がいます。楽しみ方はそれぞれですから、人に干渉するのはご遠慮願いたいですね。
気楽に楽しめる点では既製品の改造です。キットは設計者の勘違い等があって、それに合わせるのが好きではありません。素材として考えれば問題ありません。

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