2014年04月17日
続 Jorgensen Clamps
この会社は他のタイプのクランプも作っている。
これは長さが色々あって、用途に合わせて使いやすい。この写真は15 cm程度のものである。
筆者はまだ5本持っている。昔は10本以上あった。60 cm位のものを4本と90 cm位のを1本である。
長さを瞬時に変化させることが出来るので、とても便利である。斜めに付いている金具が棹に食い込んで、ずれることがない。単なる摩擦だけではなく、棹には細かい引掛かりを付けてあって、絶対に滑ったりしない。金具はバネで食い込むようになっていて、実に調子が良い。
さっとずらして、最後はネジで締める。外すときはネジを緩めて、金具を起こすと、自由にスライドする。棹が薄いので、通常のタイプのものに比べるとはるかに軽いというのも、大きな利点である。薄くしても、断面の縦方向の寸法が大きいので、強く締めても座屈することがない。
額縁などの角用のクランプもある。日本では額縁用だが、アメリカではテーブルの角などにも用いられている。
マイタ・ボックスも、そもそもは工芸品を簡単に作る方法である。部屋の隅の飾り板を45度に切ることができる。日本では「留継ぎ」と言って、指物師の腕の見せ所であった。子供のころ、その作業を見ていてあまりの見事さに驚いた。自分でもやってみたが、決して成功しなかった。
アメリカに行ってみると、こういう道具が市販されていて、誰でもできるようになっていたのを見た。当時日本では見たことが無かった。
アメリカの内装大工は大きなマイタボックスを持っていて、一辺が15cmくらいありそうなモールディング(廻り縁)を切っていた。最近は丸鋸が45度に動くものを使うので、大きなマイタボックスはほとんど見なくなった。素人用の小さいものはよく見る。