2014年04月09日

鉄道の魅力

 鉄道の魅力は何だろう。それは慣性のある動きに尽きると思う。表現を変えれば摩擦の少なさである。押しただけでレイアウトを一周する慣性があれば、機関車には起動時だけエネルギィを与えると、あとはほとんど惰力で動く。

 尤も、機関車の動力伝達装置にはロスがあり、貨車だけのような動きをするわけでもない。曲線では多少の抵抗もあるし、勾配があれば、斜面を牽き上げるエネルギィを与えねばならない。

 
 しばらく前、あるHOの機関車をじっくりと観察する機会があった。よく牽くというご自慢の機関車であった。凄まじく重い。よく見ると、フレイムの隙間、キャブの天井その他、あらん限りの補重をしてある。さらにテンダの前半分に錘を載せ、機炭間のドロゥ・バァを介してテンダの重さが機関車に掛かるようになっている。
 ここまでは思いつくことを全てやったわけで、特別なことはない。

 走るところを見ると、いかにも苦しそうである。カプラを手で押さえると動輪が止まりそうになる。要するにモータの出力に対して、過分の補重をしてしまったということである。
 スリップしない機関車は壊れる。電流が大きければ燃え始めるであろう。このことに気付いていない人は多い。
 
 また、平坦線ではたくさん牽けるかも知れないが、勾配では牽けない可能性もある。自身の質量を持ち上げるエネルギィが大きいからだ。

 また、重い機関車には動軸にボールベアリングを入れるべきだ。そうでないと、発生したエネルギーのかなりの部分を、自身の重さによって軸受で熱に変えてしまう。

 牽かれる車輌を手で押して見て愕然とした。惰行しない。車軸は太く、注油してあるかどうかも怪しい。問題解決の順番が誤っている。まず第一に牽かれる車輌の改良を行うべきであった。軽く動く客貨車であれば、機関車にあのような補重など必要なかったのである。

 運転会に行くと、フル編成の急行列車をスリップしながら牽く機関車を見るが、それを寂しく思うのは筆者以外にほとんどいなかったような気がした。

 謹告 ブログのURLを変更した。今までのURLでも転送されるはずであるが、こちらを登録して下さると確実である。
      
http://dda40x.blog.jp/

コメント一覧

1. Posted by skt   2014年04月09日 06:43
DCCサウンドで、蒸気機関車のスタート時の動輪がスリップして空回転するブラスト音は、やってみたいものの一つではありますが。視覚的にもああいうのを実現するのはなかなかチャレンジのしがいがあるのではと思います。
本線ものファンではないので、それほど熱心に憧れているわけでもありませんが。
2. Posted by dda40x   2014年04月09日 07:59
動輪のスリップは面白いですね。DCの時は回転が早くオモチャ的でしたが、DCCになってからはスリップがゆっくり起こるので、とても気分が良いのです。
日本の機関車がスリップするのを見てましたが、かなり高回転でした。ところが、UPの大型機のスリップはかなりゆっくりです。

TransPacificの2009年9月20日号に栗生氏が紹介して下さった7002はDCでもゆっくりスリップします。牽かせる車輌の質量が大きいのでそういう動きになります。関西合運で、何度もやって遊んでいました。見に来た人が、「模型の機関車がスリップするところを始めて見た。」と仰るので運転してもらいました。妙に感動していらっしゃいました。
大きな質量の列車でないと、そのような動きが見られないのでしょう。

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