2014年02月24日

鉄道模型の発煙装置

smoke generator ライオネル、メルクリン、MTHあたりで使われているのは流動パラフィンとかプロピレングリコールである。いずれも常温での蒸気圧はかなり小さく(蒸発しにくい)、100℃以下で十分大きな蒸気圧を持つ(プラスティックが融けない程度の温度でよく蒸発する)物質である。後者はヒータの設計をよく考えて、部分的に150℃くらいまで加熱される部分があると、よりうまく行くはずだ。
 これらの液体を加熱すると発生する蒸気は当然無色透明で見えないが、空気中で急速に冷えて白い湯気に見える。前者は放置してもいずれ蒸発して無くなるが、後者は蒸発しにくい。

 流動パラフィンは吸い込んでも全く害はない。皮膚につけても大丈夫だ。それでもご心配の方このページを読まれると良い。日本語版は説明が少ない。
 プロピレングリコールは食品添加物であるし、害はない。ただ蒸発しにくいのでべとつくが、水に極めてよく溶けるので、水拭きするか、流水でさっと洗えば良い。
 筆者は霧を吹いて、綿棒で拭き取る。べとつきがあると、カビるのではないかと心配される方もあろうが、カビは生えない。この種の化合物は防カビ剤として機能する。濃いと浸透圧が大きくなり、生物が繁殖できないのである。

 写真は01175氏ご提供のサンプルを試運転中のもの。
 

 <追記>
 01175氏から詳しい情報を戴いた。プロピレングリコールはBachman が使っているそうである。
 メルクリンが使っているゾイテ社の発煙液はよりさらさらしているリグロインのように見えるとのこと。
 流動パラフィンよりもうちょっと分子量を小さいものがリグロインである。尤も、沸点で分けているので分子量はややばらつきがあるだろう。同じ分子量でも分子の形によって分子間力が異なり、沸点が違うからだ。
 
 ここに動画があるのでご覧戴きたい。上の写真はかなり発煙して、残り少なくなった時のもので、本当はもっと発煙量が多い。 



コメント一覧

1. Posted by 01175   2014年02月25日 04:44
TMS187号(1964年)にNMRCの副会長だった湯地俊雄氏が発煙装置の記事を書かれています。発煙装置の搭載例として鉄道模型社のアトランを更にフリー化したHO蒸機の写真が出ていますが、まさに、そのものを、先年、名古屋のリサイクルショップから購入しました。ボイラー内にシリンダーがあり、クロスヘッドから出たアームでピストンが駆動され煙室内に置かれた発煙器に送風するという仕組みのものですが、走らせると、いまだに自転車用?の機械油の臭いがします。
2. Posted by dda40x   2014年02月26日 07:45
 湯地氏には一度しかお目にかかったことがありません。私がクラブに入ったときにはすでに退会されてました。歯医者さんでしたね。伯父が同業で、紹介して貰いました。
 その作品が売りに出されていたことは知りませんでした。
 昔はミシン油その他の潤滑油を加熱していましたから、独特の匂いがします。添加物の脂肪酸等の匂いですね。

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