
この機関車はWestern Pacific のF7 である。筆者があまりUPばかり見ているので、「これも見てくれ」と持ってきたのだ。これは20年ほど前、デトロイトのP&D Hobbiesが型を起こしたプラスティックモデルで、よく出来ている。その前の世代の
Atlas の製品から20年の進歩を感じさせる製品だ。抜き勾配が少なく、非常にシャープである。いくつかの部品を嵌め替えて、いろいろなヴァージョンを作ることが出来る。


WPはこの機種をA-B-B-A編成で運用していた。1950年の就役で、引退が1977年だという。WPは経済基盤が脆弱で、常に資金の欠乏に悩んでいた。同業他社が60年代に新型機に取り換えても、ひたすら旧型機を使い続けたのだ。
塗り分けが美しい。細かいところまでよく神経が行き届いている。