2013年09月15日

続 Jim を訪ねて

 Jim Harper 氏はネヴァダ州リノで模型店を開いていた。2度ほど行ったことがある。模型職人としての腕は一流で、貨車を細かく作ったり、ストラクチュアのキットを売っていた。模型屋は繁盛し、それを売ってここに引っ越してきたのだ。

 彼はproto48の提唱者の一人でもある。前にも書いたように、筆者はproto48には懐疑的である。過去にproto48の滑らかな走行を見たことがない。貨車数輌を牽いてごろごろと走るだけである。
 過去に素晴らしいレイアウトを見せてもらったことがあるが、どれも走行性能は芳しくない。せっかくやるのだから、ぴかぴかつるつるの車輪を使って、実物のような大編成を滑らかに牽く場面が見たいものである。

Jim Harper's home
 さて、彼の家はここである。新興住宅地の一角で、看板もないから、ここに名だたるproto48の大家が居るとは分からない。僅かに車庫のあたりの屋根が不連続なので、何かあるかもしれないと気付く程度だ。家を建て始める前に、車庫の小さい方のドアの右で切れていたのを延長させたそうである。そこがレイアウトになっている。
 大工は機械的に延長したらしい。屋根が不連続である。こういう構造の屋根は雨漏りしそうで心配ではあるが、この辺は雨が降らない。

 電話をして、指定時間ちょうどにドアベルを押した。朝の9時であった。まだ食事中で、「朝は食べたか?良かったら食べてくれ。」ということであった。ジュースだけをご相伴して、色々な話を聞いた。

 ジムは日本に4年ほど居たらしい。沖縄と立川に居たのだそうだ。空軍の士官である。「日本の模型屋は良く行ったよ。テンショウダとかカツーミに行ったな。テツドモケイシャというのもあった。カスタムオーダも引き受けていたけど、いつも仕事が遅れて、帰国に間に合わないのがいっぱいあった。」
「誰か日本の模型人を覚えていらっしゃいませんか?」と聞くと、
「顔は覚えているが名前まではね。でも立川基地によく来た男が居た。彼の名前はヒローシである。とても有能な男だった。」
 その人は多分水野宏氏であろう。
 
 ジムの奥さんの前夫は三沢基地で殉職した空軍軍人であった。墜落するジェット機を人家の無い方向に向けているうちに、脱出が遅れたのである。当時は緊急脱出装置があまり優秀でなかった。

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コメント一覧

1. Posted by DS   2013年09月15日 10:41
dda40xさんが日ごろから口を酸っぱくして仰っている、車輪の踏面が滑らかで真円であることが特に長大編成では大事なのですね。
Proto48の車輪を採用した機関車や車輛ではよく走らないという最大の理由は上記の理由が主なものでしょうか?
低抵抗車輪の設計で仰っていたフィレットの半径と線路断面頭頂部の半径の大きさの関係による影響は主に曲線通過時に顕著に現れると考えてよいですか?
ともかく踏面が滑らかでないと直線でも曲線でもマズそうですね。
2. Posted by dda40x   2013年09月15日 19:16
たくさんの理由があると思いますが、一番大きいのは曲線半径が小さいことです。半径1200ミリでは実物なら58 mです。3動軸の蒸気機関車にはどう考えても難しい半径です。それを走らせようというのですから、具合が悪いのは当然です。
この条件では軸受の摩擦が小さくても、踏面の仕上げが良くてもあまり関係ありません。
実物なら当然フランジ塗油の条件です。それを無理して走らせています。
3. Posted by 鹿ヶ谷   2013年09月16日 12:53
確かに曲線半径を考えると、とんでもないことになりますね。スケールの半径が使えるのは軽便、路面電車くらいでしょう。本線ものはどうやったって無理ですね。まあ、車輪をスケールにするのであれば曲線半径もスケールにしないとおかしいことになります。片手落ちの感じが強いです。

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