2013年08月06日

続 Bingham Copper Mine

Section Bingham鉱山はもともと山頂付近にあった小さな露頭の発見から始まった。その露頭部はせいぜい直径が100 m ほどでそれが斜めに山の中にめり込んでいた。その鉱脈を掘るためにはすり鉢状に山を削るしかなく、その削った土砂は近くの谷を埋めて処理をしていた。 左の図は、筆者の聞いた話を再現した図で、現実の様子を表しているわけではない。
 筆者が最初に見た1970年代は地山の縁(へり)がまだ存在していた。その後40年も経つと、すでにズリを捨てる場所が無くなり、手近の山の上に積み始めたのである。

 当時は穴の深さはせいぜい1000mであった。現在は周りに積んであるので最大1600mほどになる。
 鉱山の遠景は、この40年でずいぶん変わった。昔はあのあたりに穴があると言うことが分かった。現在はそこかしこに積んであって、遠くからは全く様子が分からない。
 今回の崩落はこの積んである部分が崩れたのだ。地山は崩れているようには見えない。

 地山は昔の鉄道線路のあとがまだ判る。固い岩を崩して階段にしているのでそう簡単には崩れない。積んだ部分が弱いのは自明である。積み上げた部分をよその移動する必要があり、その捨て場をどこにするのかはかなり難しい。おそらく巨大なベルトコンベアを作るのだろう。

 今回の事故で死傷者はいなかったそうだ。事故が起きたのは夜で、操業中ではなかったからだ。昔は深夜でも列車の運行は行われていた。そうしないと500 km もある線路を登り切れなかったからだ。3日も掛かって登って来たのだ。

 今回の事故での損失は計り知れない。場合によってはこのまま閉山になると言う噂もあった。この鉱山は低品位鉱山であって、銅の価格が低迷すると、利益が出ない。ベトナム戦争のころは銅が不足したので、大変な好景気であった。現在では派生する金、銀、モリブデンなどで食いつないでいた。


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コメント一覧

1. Posted by railtruck   2013年08月08日 10:46
Built in Americaによれば、同鉱山の1908年、1926年、1971年の地形は次のようですね。ご参考まで
http://memory.loc.gov/cgi-bin/displayPhoto.pl?path=/pnp/habshaer/ut/ut0000/ut0029/sheet&topImages=00003a.gif&topLinks=00003r.tif,00003a.tif&title=&displayProfile=0
http://memory.loc.gov/cgi-bin/displayPhoto.pl?path=/pnp/habshaer/ut/ut0000/ut0029/sheet&topImages=00004a.gif&topLinks=00004r.tif,00004a.tif&title=&displayProfile=0
2. Posted by dda40x   2013年08月09日 07:29
ありがとうございます。
初期は本当に細々とやっていましたね。
規模が大きくなってきた60年代から、公害が起こり始めました。精錬所の煙が、気温逆転層より上に行かず、冬には煙害が始まったのです。
のちに、煙突をうんと高くして、それを克服しました。のちに、煙の中にある硫酸分をほとんど完璧に除く装置が完成したので、問題は無くなりました。
3. Posted by northerns484   2013年08月09日 12:25
煙突というのはこれでしょうか。高さ1215フィート(370メートル)で、ミシシッピ以西ではもっとも高い自立構造の建造物とあります。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=443515735703905&set=pb.322129257842554.-2207520000.1376015298.&type=3&theater
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=524526320936179&set=pb.322129257842554.-2207520000.1376015274.&type=3&theater

もうひとつ、Kennecottの大気汚染に対する取り組みがこちらで紹介されていて、市街地と精錬所の煙突と採掘現場との標高の関係がわかりやすく示されています。
https://www.facebook.com/photo.php?v=541263812560686&set=vb.322129257842554&type=3&theater

ちなみに、気温逆転層/inversionというのですね。ひとつ勉強になりました。
4. Posted by dda40x   2013年08月10日 10:21
この煙突は空港からも市内からもよく見えますが、300m以上あるとは思いませんでした。
冬になると市内の高所からはスモッグの高さが良く見え、それを突き破って薄い煙を出しているのが良く見えました。
この地方は冬は風が少なく、煙が停滞した時期があったのです。もちろん雪嵐(地元の人はGrayと言っていました。)が来ると全部吹き飛びますが。
鉱山での精錬の様子を示す動画があります。多少の脚色もありますが、9割くらいは正しいと思います。
https://www.facebook.com/photo.php?v=428080020545733&set=vb.322129257842554&type=3&permPage=1

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