2013年07月07日
続 Bob Longnecker氏のこと
Bob Longnecker氏(1934-2004)はPFM のサウンド装置の開発者である。発明者ではない。
高周波がリアクタンスの大きい走行用モータを通過しにくいことを利用し、動輪の接点で高周波のみを接地し、その電圧降下を検知して、音声電流のタイミングを動輪の回転に同調させる工夫である。
シアトル近辺の模型クラブで試作したのを聞きつけ、電話したのが始まりとのことである。もちろん完成度を高めたのは彼である。その後ヴァージョン・アップされて、アナログ伝送方式での極致を究めている。
「DCCには敵わないが、アナログでここまでは出来たということを誇りにしている。」と仰っていた。
Longnecker氏こそは正真正銘の技術者であり、模型に必要な全分野の知識を備えられた方であった。そしてその知識を生かす工作力をもちあわせた方で、比較的大型の工作機械を万全の整備で稼動させ、種々の試作をされていた。工作室には旋盤、縦および横フライス盤、研削盤、油圧プレスなどを完備し、ちょっとした鉄工所の様相を示していた。
片隅には電子工学機器が並び、PFM方式の性能をさらに向上させる工夫をしていた。今やDCC全盛で、PFM方式を楽しむ人はかなり減った。
ロストワックスの原型作りは、彼の得意分野で、PFMのHO機関車のロストワックスの半分以上は彼の製作であったそうだ。
2003年にお会いしたときには、ありとあらゆる分野の模型談義をさせて戴いた。いくつかヒントを戴いたし、多少お褒めにも与った。大変光栄であった。
高周波がリアクタンスの大きい走行用モータを通過しにくいことを利用し、動輪の接点で高周波のみを接地し、その電圧降下を検知して、音声電流のタイミングを動輪の回転に同調させる工夫である。
シアトル近辺の模型クラブで試作したのを聞きつけ、電話したのが始まりとのことである。もちろん完成度を高めたのは彼である。その後ヴァージョン・アップされて、アナログ伝送方式での極致を究めている。
「DCCには敵わないが、アナログでここまでは出来たということを誇りにしている。」と仰っていた。
Longnecker氏こそは正真正銘の技術者であり、模型に必要な全分野の知識を備えられた方であった。そしてその知識を生かす工作力をもちあわせた方で、比較的大型の工作機械を万全の整備で稼動させ、種々の試作をされていた。工作室には旋盤、縦および横フライス盤、研削盤、油圧プレスなどを完備し、ちょっとした鉄工所の様相を示していた。
片隅には電子工学機器が並び、PFM方式の性能をさらに向上させる工夫をしていた。今やDCC全盛で、PFM方式を楽しむ人はかなり減った。
ロストワックスの原型作りは、彼の得意分野で、PFMのHO機関車のロストワックスの半分以上は彼の製作であったそうだ。
2003年にお会いしたときには、ありとあらゆる分野の模型談義をさせて戴いた。いくつかヒントを戴いたし、多少お褒めにも与った。大変光栄であった。