2013年06月13日

Snow White

Snow White 2Snow White 1Snow White 8 Disney映画の白雪姫のように顔が白い機関車である。ボイラの前面を白く塗ってある。この機関車は、ある年齢以上の人は誰でも知っていると言えるほど、超有名な車輌である。テンダの中は自動逆転機構が満載である。若い人は自動逆転機という言葉の意味を知らない可能性があるので、簡単な説明をしておこう。

 現在ではマグネットモータが全盛で、界磁が電磁石のモータ(直巻電動機)を模型に使うのはメルクリンだけになった。メルクリンも最近は違う種類のモータを使うようになったと言う噂である。直巻電動機はトルクが電流の二乗に比例して大きくなるので、起動力が大きく、また空転時の抵抗がほとんど無いから逆駆動もできる。
 色々な点で模型に適するのであるが、電流を逆にしても逆転しない。界磁も電機子も磁極が逆転するからである。それを逆転するのに、さまざまな工夫がなされている。この機関車では直流を送ると、逆転機が回転してスタンバイするようにしてある。そんなことをするぐらいなら、界磁の主電流を整流器で一定方向にすれば良い(ポラライズと言う)と思う人もいるだろうが、当時のモータの電流値は10A近くもあったので、それを整流するセレン整流器が巨大で入らなかったのだ。またそれはとても高価であった。

Snow White 3 TMSのグラヴィア・ページである。説明にキャブの天井のフューズとあるが、これは電燈である。当時フューズの管にGOWが入ったものが在ったのだ。GOWはGiants of the Westではない。grain of wheat bulb(麦球)のことである。1950年頃、剛氏はアメリカにNMRAの会費を送る方法が無く、GOWを一束友人に送って、彼に代納してもらったことがあるそうだ。すごい話である。若き日の剛氏も写っている。 (1953年5月号)

Snow White 4Snow White 5Snow White 6 この記事にはDisneyのキャラクタが登場している。剛氏の話によると、当時Walt Disney Productionsの代理人から無断使用でクレームが付いたそうだ。金を払えと裁判を起こされそうになったが、TMSの発行部数を聞いて、そのままになってしまったそうだ。費用対効果がないというわけだ。当時のTMSの発行部数はどの程度だったのだろう。

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コメント一覧

1. Posted by 01175   2013年06月13日 12:23
メルクリンは1970年代あたりから、ファウルハーバーのコアレスを製品の一部に採用しています。また、この数年はブラシレスモーターも採用しています。私は直流に改造されたものしか持っていませんが、コアレス仕様のものはベベルギアと多段スパーで駆動されている割には、意外と音も静かでスムースに走ります。ブラシレスのものは、電気的な理由で起動がぎこちなく興ざめです。
2. Posted by 鹿ヶ谷   2013年06月13日 20:05
やはりセンサーレスのPMSM(永久磁石同期電動機、ブラシレスモーターの重電業界用語)では、起動及び低速のトルクがうまく制御できないんでしょうね。ローター位置センサーをつければPMSMは全速度域完璧に制御出来ますが、センサーレスでは、ある程度速度が出るまでローター位置推定演算がいい加減で、ローター角と回転磁界角のズレが変動し、それでギクシャクするんでしょう。R/C飛行機なんかに使うんなら低速トルクなんかどうでもいいので問題ないですが、鉄道では問題ですね。PMSMはR/C飛行機用としては、DCとは比較にならないくらいいいんですが、鉄道にあまり使われない理由がわかりました。
3. Posted by dda40x   2013年06月13日 20:43
ブラシレスモータの薄型を手に入れられる可能性がありました。それを8個付けた4-8-4を作ってみようと思ったことがあります。たとえロッドがガタガタでも同期して走りますから、面白そうだと思ったのです。サンプルを廻してみて諦めました。 ギクシャクして話になりません。センサがあっても起動時はお話になりませんでした。じわっと牽き出すのは難しいですね。
4. Posted by 鹿ヶ谷   2013年06月13日 21:38
今は圧延機の大型モーターはほとんど同期電動機になっています。もちろんじわっと起動します。制御次第なんですがコストがかかりすぎて模型では難しいでしょうね。
もう、重電部門では直流機ってのはほぼ完全に過去の遺物扱いで、新製は困難になりつつあります。あと10年もすればメンテナンスもできなくなるでしょう。大型直流機のメンテは職人芸で、経験を積んだ技術者がいなくなれば終わりです。
5. Posted by dda40x   2013年06月14日 01:39
そんな大きなものでもじわっと起動するのですね。
私のアイデアはギヤレスの直結駆動です。悲惨な動きでした。
6. Posted by 01175   2013年06月14日 04:05
ネット上の記事を拝見するとブラシレス(メルクリンではCサインと呼んでいる)はメルクリン・デジタルだと「スムースに走る」らしいです。

手許のものはTRIXブランドの直流仕様ですが、大昔からあるポラライズした直捲界磁に3極電機子を組み合わせたものの方が遥かにスムースに動きます。
7. Posted by dda40x   2013年06月14日 07:14
メルクリンについては全く新しい知識が無いので、初めて聞くことばかりです。ありがとうございます。
複巻界磁のモータをばらしたを見たのも、もう40年も前の話です。当時、ギヤとシャフトがが硬い材料で作られていたのを見て、感心しました。
8. Posted by 01175   2013年06月14日 20:05
40年以上前のメルクリン製品も持っていますが注油程度の保守作業だけでそれなりに走ります。細密さは当時の基準からしても如何なものかと思いますが、堅牢で機械的信頼性は非常に優れていると思います。

こういうものを「メルクリンのような玩具的な」と切り捨てた当時の雑誌の姿勢が日本の鉄道模型をモーター付きディスプレイモデルにしてしまったのではないでしょうか。

先年、雑誌のコンペ入選作という「作品」を入手しましたが、これでは走らないだろうという構造になっていました。
9. Posted by 一式陸攻   2013年06月22日 14:27
メルクリンが自社製品を、「良く出来たおもちゃ」と称しているところに、我が国の鉄道模型の差を感じます。

大手では、それなりに走行性能と扱い易さに重点を置くようになってきましたが相変わらず持っただけでパーツが取れる、まともに走らない製品が見受けられます。

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