2013年06月07日

続々 伊藤剛氏を訪ねて 

伊藤 剛 5 工作はほとんど手工具に依るのだが、たまには旋盤も使うということである。この旋盤はEMCOのUNIMATである。60年代の発売だ。当時はずいぶん高価に感じた。剛性がないベッドであるから、長いものを作ると径がでたらめになる。ベッド代わりの丸棒の下に何か挟まないと使えない代物だ。剛氏は車輪や車軸を仕上げるだけだから、問題ないそうである。

 ほとんどの作品は見せて戴いているが、一つだけ見せて戴いてなかったものがある。それはロータリィ・ダンパである。話は色々な方から聞いたが、現物を拝見するのはこれが初めてだ。剛氏自身も、箱を開けるのは30年振りだそうで、記憶をたどりながら説明して戴いた。これは雑誌に発表されていない。
伊藤 剛 6 これはHOの線路の上を走るOスケールのナロゥ・ゲージである。1輌ずつ押しこんで連結器を切り離し、回転する。砂利は落ちて下のホッパに集まる。空車はそのまま押し出されて斜面を下る。スイッチバックして下の線路に留置されるというわけだ。
 機関車は背の低い鉱山用で、日本車輌で作った物である。収納してあった箱には、仕舞い方が描いてあって、その通りにするときちんと納まる。 


伊藤 剛 7 機関車には運転手が乗り、後ろを見ている様子がリアルである。貨車には、お住まいになっていた長浦という地名が書かれているが、その横の丸いマークは何だろうか。
 漢数字の七ではない。片仮名の”ナ”を左右逆に描いてある。”ナ”が裏になっている。すなわち、”ながうら”だそうだ。

 剛氏の模型には、この手の言葉遊びがたくさんある。レイアウト・モヂュールでは線路際の看板に「岡歯科・内科」と書いてあって、続けて読むと、「おかしかないか」となるわけだ。ありとあらゆるところに、吹き出してしまいそうになる表現がある。

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