2013年06月05日

続 伊藤剛氏を訪ねて

伊藤 剛 3 工作室を拝見したいと申し出ると、「さあどうぞ」と案内された。人間国宝に匹敵する人の仕事場拝見というのはなかなかないチャンスなので、奥の奥まで見せて戴いた。
 全ての道具がありとあらゆる場所に差し込まれている。
「先端が見えているのが大事」なのだそうだ。「道具を探していると模型は出来ない。」
と仰る。確かに工具の先が見えていると早い。
 筆者の工作台も大改装せねばならない。椅子に座れば、全ての道具が手を伸ばさずに掴める環境は大事だ。

 足もとに電燈(電球色蛍光燈)があって、いつも点いているのは、物を落とした時にすぐ分かるからだ。確かに、落としてから電燈を点けても、たいていは手遅れで、どちら方面に飛んだのかが分からない。これは良いアイデアである。

伊藤 剛 2伊藤 剛 4 右手方向にはこのようなカートがある。これも工夫を凝らした造りである。道具が全て差し込んであって一覧できる。ここには写っていないが、細かいところを見るメガネも市販品を改造して、高機能にしてあった。このメガネはOptiVISORという商品名であるが、アメリカではDoneganと言う。発明者の名前が商品を表すのである。Staplerをホッチキスと言うのと同じだ。

 この「一覧できる」というのは大切なことである。部品でも、紙箱とか缶に入っていると、すぐには出て来ない。筆者のところでは、全てプラスティックケースに移し替えた。それほど透明度が無くても、中に入っているものの見当が付く。さらに細かいものはポリ袋に入れ、壁にぶら下げた。模型屋の店先のようであるが、これはとても良い工夫である。お勧めする。いつの間にやら、模型屋ほど在庫がある。

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コメント一覧

1. Posted by popoakao   2013年06月05日 12:18
5 Oゲージはほぼ全自作を強いられる現在、工作に使える資料と言えば、第一に剛さんの記事ですね。ボギー台車の製作にあたっては、TMS誌20号近辺の記事が最近でも役立ちました。と言うより、その頃の記事しかないといえます。文章は読みやすく正確、また図がわかりやすいだけでなく、ほのぼのとした雰囲気がありましたね。近頃はイコライザーのアイデアを出されるなど、剛さんのますますのご活躍を望んでやみません。

2. Posted by ゆうえん・こうじ   2013年06月05日 21:51
dda40xさんのいわれるプラケースに部品や工具を入れるのはよいアイデアだと思います。以前このブログでも米国で訪問されたモデラーさんの工作室が抽斗ではなく棚にプラケースを並べるようになっていたと思います。私のところもプラケース化すすめています。
以前は米国製のタックルケース(釣りの疑似餌をいれるもの)を使っていましたが最近は日本製のプラケースでいいのがあります。
3. Posted by dda40x   2013年06月07日 06:41
基本となる常識をふまえた記事ですから、時が経っても輝きを失いません。
先頃の某誌のOゲージED製作記事のような噴飯ものの記事とは違います。
後述しますが、さらなる等角逆捻りのアイデアを戴きました。そのスケッチが、とても92歳とは思えないタッチで驚きました。
4. Posted by dda40x   2013年06月07日 06:47
歳を取ると老化の影響でしまってある物が分からなくなるということもありますが、物の量が異常に増えてしまったというのが大きなファクタです。すでに模型屋を開けるくらいの在庫がありますから、収納は考えるべきですね。
やはり、一覧できる環境が必要です。

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