2013年04月10日

Clinic in Chicago

 今年のクリニックの参加者はやはり20人くらいであった。 しかし皆が、新しいメカニズムに対して興味津々であった。何が始まるのか、見届けようという人たちばかりである。
 開始に先立って、Mike Hill氏が、筆者の紹介をしてくれ、簡単にバックグラウンドを説明してくれたのには助かった。このようなことは異例だそうだ。

 例によって、三輪自動車の安定性に始まり、貨車を三点支持にするとどうなるかというケーススタディをした。
 次に二点支持にするとどうなるかを考えさせた。もちろん、二点支持ではひっくり返ってしまう。そこで車体を安定化する工夫として、ロンビック・イコライザを持ち出し、一本外しても良いという事例を台車枠を用いて示した。

 フカひれイコライザの改良型を見せると、「なるほど。」という感じだ。しかし触ってもらうと、今一つ動きが渋い。それは作動させる軸が質量を持ち、どちらに捩っても同じとは言い難かったからだ。
 そこでパンタグラフ型を持ち出すと、その動きの面白さに目が行ってしまう。しかし、作動させるとその軽さに仰天する。カウンタ・バランスのおかげで、全く重さを感じさせない。台車の捻りで、他台車がカシャカシャと実に軽く捻られるのを見ると、びっくりする。

 今回持ち込んだレイルは、接続部に細工をして、レイルの太さ程度の段差をあちこちに設けてある。普通の貨車は必ず脱線してしまう。ところが等角逆捻りの貨車は、なんということもなく通過する。その時、パンタグラフのクロスへッドは1cm位上下して、段差を乗り越えるとき、車体も半分捻られることを示す。

 このデモはとても人気があり、参加者は順に押してみて楽しんだ。何に使うためかということを説明した。引き込み線の保線がしてない線路を車体をゆすりながら通過できるという話をすると、みな大いに興奮した。誰しもあの光景を見たことがあって、いつの日にかやってみたいと思っていたからだろう。

 工学の専門家も来ていて、学問上の見地からのお褒めも戴いた。ロンビックの話をしたが、アメリカには四輪車輌がほとんど居ないので、あまりのめり込んで来なかった。やはり、台車を加工した片持ちロンビックの方が人気がある。
 ほとんどの人は、この事実に気が付いていなかったので、「早速やって見る」ということであった。 

 パンタグラフがとても軽く動くことについては、全員が賞賛してくれた。見かけ倒しで動かないと思った人も居たようだが、動くのを目にしてとても驚いた。
 「ほとんど摩擦がない!」
とほとんどの人が叫んだが、まだ特に潤滑はしていない状態であった。

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