2013年04月04日

続 Chicago O scale Meet 2013

Ed もう一人、どうしても見せておかねばならない人がいた。 この男Ed は、身長2mの大男である。電力会社の技師長で、このような技術面ではかなりうるさい人である。二年前の原発事故を一緒にテレビを見ていた。彼は次はこうなる、その次は…と予測して全てそれが当たったので驚いた。水素爆発を正確に予言した。理屈を言うので、それを筆者が補足して他の友人に伝えたところ、完璧に予測が当たった。
 彼自身は原子力にはタッチしていないのだが、詳しく知っているのには驚いた。アメリカの技術力の確かさを感じた。日本ではいわゆる専門家が居るが、彼らはその周辺領域には疎い場合が多い。アメリカの技術集団のトップに立つ人はジェネラリストである。その実例を見て、大したものだと改めて感心した。

 さて、彼の関心は一般の人とは別のところにあった。
「これは素晴らしい発想だ。このような試みをどうして思いついたのか。どのような必要性があったのか。」

「それには二つある。一つは昔住んでいたソルトレーク市の倉庫街を縫うように走る industrial line の保線の悪い線路を、ぐわんぐわんと車体を揺らしながら走る様を再現したいこと、それを実現するには集電を良くすることだ。コンプライアンス(線路の不整に追随すること)を良くすると、集電が飛躍的に良くなるのだ。」
「それは興味深い動機だ。集電を良くして走行性能の向上を狙って開発したのだね。面白い。君の車輪の形状の話も、走行性能の向上を考えている。三条ウォーム歯車も性能向上を考えて開発し、それが押して動くという副産物を与えたのだよね。実に面白い。君は常に走行性能の向上を考えている。そういう模型人は少ない。」

 その通りなのだが、彼のような技術者がそういう分析をするのがとても面白く感じた。彼は路面電車模型に関しては、とても詳しい人である。台車の構造については極めてうるさい。
 路面電車の線路は、一般の専用線に比べて、かなりの不整がある。それを乗り越えて脱線せずに走るための工夫は色々あるようだ。台車自身の剛性を減らして撓むようにすることと、荷重を掛ける位置を工夫して追随性を向上させる工夫を、とうとうと聞かせる。
「でも模型は堅いからね。本物のようには行かないよ。君の工夫は評価に値する。面白いものを見せてくれてありがとう。」と言った。

コメント一覧

1. Posted by ゆうえん・こうじ   2013年04月04日 14:39
イコライズによる車輪可動化の最大の利点は集電性能の改善だと思います。HOではイコライズしたからといって牽引力があまり増加するということはないようです。これは以前から平野和幸さんが、ご自分のレイアウトでの実績から主張されていることです。
集電性能の向上を図るには集電する車輪を増やすのもひとつの解ですが、イコライズもまたひとつの解だと思います。

2. Posted by dda40x   2013年04月10日 16:55
全くその通りです。
千葉の川島氏が、イコライズまたはスプラングの車輌を走らせていると線路の汚れがほとんどないと、おっしゃいます。固定軸受の車輌は細かいスパークが起きるので、表面に酸化被膜ができるのだそうです。

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