2013年01月15日
続々 IMP の Boxcar を改造する
これは伊藤 剛氏の発案の交差フカひれ型イコライザの進化形である。brass‐solder様他何人かの方から正解を戴いている。
3年ほど前にこのフカひれ型が発表されたので、すぐに作ってみた。長い車輌では不整線路上でのひねりが解消できないと脱線しやすい。筆者の経験ではカントの遷移部分で問題が起こる。台車ボルスタをネジで留めるとき、柔らかいスプリングを介して軽く締めると良い。しかし、走行中はふらふらしてあまり安定性は良くない。このフカひれ型はそのような場合も全く問題なく通過した。
さて、今回はブレーキリギングを見て、それが完全に取り付けられても、機能は保たれるようにしようと考えたのだ。リンク機構は床上に置き、途中の捩り棒を細くして、フレイムの中にコンシールドされるようにした。捩り棒は中空で、多少の軽量化に貢献している。
というのは、栗生氏がかねがねおっしゃっていることではあるが、台車を右ネジに捩ったときと、左ネジ方向に捩った時では、イコライザ自体の重さがあって「仕事」をしてしまう。要するに右ネジ方向では少し重いのである。
さらに厳密に言うと、台車を留めている心皿の中心が捩り棒の支点から少しだけ離れているので、そこでも仕事をしてしまう。いずれこの部分の仕事量をゼロにする工夫をするが、捩り棒の重さはバネか、カウンタ・ウェイトを付けなければ解決しない。また、支点位置を少し斜めに移動すべきであるが、軸が長いのでほとんど誤差は無視できる範囲にある。この件については、ある工夫と関連している。いずれ発表できる日が来るだろう。(下線部分は2015年2月加筆)
「リンク部分が厚い」と MM氏から御指摘を戴いているが、今回のコツはまさにそこなのである。このアイデアは井上豊氏から教えて戴いたことである。
「dda40x君、リンク機構を作るときは厚い板を使うんだ。 模型は本物とは違って、少しでも摩擦があるとうまく動かない。なるべく隙間を開けてカパカパにするんだ。その時リンクが薄いと倒れてこじるからうまくいかない。リンクが厚ければ転ばないから摩擦は少なくできる。目に見えないところのリンクは、出来る限り厚く作るんだよ。」
この教えは本当にその通りである。今まで何度救われたか分からない。段ネジは旋盤で作ったが、不完全ネジ部がどうしても出来てしまう。雌ネジは少しさらって不完全ネジ部が干渉しないようにする。厚さ3mmのリンクに段ネジが3.3 mmであるから、かなり余裕があって良く動く。
捩り棒にリンクをハンダ付けするのは、床板の長穴からである。台車を付けてから床板に水準器を載せ、水平が出ているのを確認して、炭素棒でハンダ付けする。もちろんあらかじめハンダめっきしておいた上での話である。
3年ほど前にこのフカひれ型が発表されたので、すぐに作ってみた。長い車輌では不整線路上でのひねりが解消できないと脱線しやすい。筆者の経験ではカントの遷移部分で問題が起こる。台車ボルスタをネジで留めるとき、柔らかいスプリングを介して軽く締めると良い。しかし、走行中はふらふらしてあまり安定性は良くない。このフカひれ型はそのような場合も全く問題なく通過した。
さて、今回はブレーキリギングを見て、それが完全に取り付けられても、機能は保たれるようにしようと考えたのだ。リンク機構は床上に置き、途中の捩り棒を細くして、フレイムの中にコンシールドされるようにした。捩り棒は中空で、多少の軽量化に貢献している。
というのは、栗生氏がかねがねおっしゃっていることではあるが、台車を右ネジに捩ったときと、左ネジ方向に捩った時では、イコライザ自体の重さがあって「仕事」をしてしまう。要するに右ネジ方向では少し重いのである。
さらに厳密に言うと、台車を留めている心皿の中心が捩り棒の支点から少しだけ離れているので、そこでも仕事をしてしまう。いずれこの部分の仕事量をゼロにする工夫をするが、捩り棒の重さはバネか、カウンタ・ウェイトを付けなければ解決しない。また、支点位置を少し斜めに移動すべきであるが、軸が長いのでほとんど誤差は無視できる範囲にある。この件については、ある工夫と関連している。いずれ発表できる日が来るだろう。(下線部分は2015年2月加筆)
「リンク部分が厚い」と MM氏から御指摘を戴いているが、今回のコツはまさにそこなのである。このアイデアは井上豊氏から教えて戴いたことである。
「dda40x君、リンク機構を作るときは厚い板を使うんだ。 模型は本物とは違って、少しでも摩擦があるとうまく動かない。なるべく隙間を開けてカパカパにするんだ。その時リンクが薄いと倒れてこじるからうまくいかない。リンクが厚ければ転ばないから摩擦は少なくできる。目に見えないところのリンクは、出来る限り厚く作るんだよ。」
この教えは本当にその通りである。今まで何度救われたか分からない。段ネジは旋盤で作ったが、不完全ネジ部がどうしても出来てしまう。雌ネジは少しさらって不完全ネジ部が干渉しないようにする。厚さ3mmのリンクに段ネジが3.3 mmであるから、かなり余裕があって良く動く。
捩り棒にリンクをハンダ付けするのは、床板の長穴からである。台車を付けてから床板に水準器を載せ、水平が出ているのを確認して、炭素棒でハンダ付けする。もちろんあらかじめハンダめっきしておいた上での話である。
コメント一覧
1. Posted by コン 2013年01月15日 01:21
おお、こういうフカひれもあるんですね。完全に隠れていて、凄いです。最初見たとき?????と思いましたが、すぐに理解出来ました。
2. Posted by 鹿ヶ谷 2013年01月15日 11:33
これいいですね。
よじれた線路でデモンストレーションすれば受けそうです。
トルクチューブの重量はドッグレッグ型のフカヒレ(変な言い方ですが)を下からひげバネで支えてやれば補償できそうですね。
よじれた線路でデモンストレーションすれば受けそうです。
トルクチューブの重量はドッグレッグ型のフカヒレ(変な言い方ですが)を下からひげバネで支えてやれば補償できそうですね。
3. Posted by dda40x 2013年01月15日 16:00
凸凹線路を用意してあります。レールに段差を貼りつけたものもあります。
さてどんな反応でしょうね。
さてどんな反応でしょうね。
4. Posted by dda40x 2013年01月15日 16:03
細くして中空にしました。しかし多少重さがありますから、バネなどによる重さをキャンセルする工夫などが必要ですね。