2013年01月11日

IMPのBoxcarを改造する

IMP Boxcar Internaional Model Products、略してIMPは、1950年頃の輸入業者の名前である。製造は安達製作所である。薄い板で出来ていて、ヘタに持つとグニャリといく。この大きさなのに厚さ 0.25 mm である。しかもプレスでの押し出しがうまくいくように、ナマシ板を使っているから始末に負えない。
 ハンダ付けには当り外れがある。これは素人に毛の生えた程度の技量の持ち主が作ったらしい。安達庄之助氏の話によると、中学生のアルバイトを使ったこともあるそうだから、あまり感心しない出来のものもあるわけだ。外形の寸法は一応正しいので、修正を施し、部品を取り換えれば十分良いものが出来る。この種の貨車は安ければ20ドル以下で買える。

IMP Boxcar 2 このBoxcarは安く手に入れた。裏を見ると、床板がブリキ板である。とにかくコストを下げなければならないので、材料をケチったのだ。安達氏には、当時の話をいろいろお聞きした。
 梯子のプレスが甘く、しかも材料が軟らかいので修正するとクタクタになってしまう。細かい部品は全て外して捨て、新しい部品に取り換えた。ハンダ付けの拙いところは全てやりなおした。

 この状態でしばらく放置してあったが、近々ある O Scale West での講演を指名されたので、ある改造を施して持って行くことにした。
 アイデアはしばらく前からあったのだが、持って行って見せるからには、あっと驚く仕掛けにしたかった。以前の工作では、その「あっ」というのが無かった。3日ほど考えて、「出来るはず」ということになり、スケッチだけで寸法を当たることもなく、工作を始めた。

113_6858 床板は 1 mm の板を切り、背骨に当たるハット・セクションという帽子型断面の部品を用意したが、長さが足らないので継ぎ足した。肋骨にあたる骨を組んで、床板にハンダ付けする。こういうときは炭素棒ハンダ付けのありがたみを実感する。この大きさの板にコテで付けるのはなかなか難しいが、炭素棒なら一瞬である。この床は、剛性が大きくないと今回の目的に合わないので、あちこちに補強を入れて堅い構造にした。

113_6873 この床上にはこんな部品が載る。さて一体何であろうか?下の太いブラスの角棒は、撮影時の単なる支えである。 

コメント一覧

1. Posted by MM   2013年01月11日 20:15
何かのリンク機構なのですね。床下にぶら下がっているものが持ち上げられるのでしょうね。
それにしても分厚い材料ですね。厚くする理由はガタを減らすためか、ひねられるのを防ぐためでしょうか。

有蓋車ですから、動力もないし。何でしょうね。
2. Posted by Brass_solder   2013年01月13日 09:47
もしかして伊藤剛さんご考案による 交差フカヒレ法 の発展形でしょうか?
フカヒレの代わりに支点を床上に上げたのかな?と思いました。 
ブレーキリギングも利用できるような気がしますし・・・
3. Posted by dda40x   2013年01月15日 16:07
コメントありがとうございました。正解です。思いついて、考えがまとまるまで2,3分でしたが、工作は試行錯誤で1週間掛かりました。もっと作るとすれば、2台目以降は訳なくできますけどね。
ブレーキリギングが正しい位置にあって、支点も付けてやると気分が良いものです。
でもひっくり返さないと、分かりませんけどね。
鎖がぷらぷらするのが意外な人気です。

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