2012年12月20日

続々 Rosaliaへ

812_6474-2812_6472-2 この橋を下から見ると、各スパンは直線であることが分かる。力学的にはそれが正しい。しかしその上部の造作は緩やかな曲線を描いているように見える。
 機関車から見ると橋全体がカーヴしているように見えるだろう。事実、衛星写真では丸く見える。

 栗生弘太郎氏の計算では、半径 700 m、各スパンは 26 m である。
 BNSF線に比べ、カーヴは緩やかで、より高速運転できるようになっている。この橋の上をオリンピアン・ハイアワッサが走っていた時代があるというのは、今となっては信じられないことである。

 Seattleへの最短到達時間を競ったのは、アジアへの最短到達を目指したのからである。例えば横浜を出てサンフランシスコに着くよりも、アメリカへの最短距離である大圏航路で言えばシアトルは1日の差が出る。
 大正末期の日本の船会社のカタログを見たことがあるが、シアトルでグレートノーザンに乗り継ぐと、サンフランシスコで乗り換えるSP,UP経由よりずっと早いと書いてあり、自社の優位を宣伝する内容であった。そこにNP, Milwaukee Roadが入り乱れての乗客、貨物の争奪戦を繰り広げたのである。
 ノーベル賞を受賞した下村脩氏もシアトルに上陸し、グレートノーザン鉄道の特急で東部に向かったと書いていた。

812_6475-2 ところで、この写真はある公園で写したものである。たまたま気になっていた情景が再現されているので紹介する。
 上部の手摺は丸く、下の支えは直線である。作りやすいからこうなったのであろうが、面白いと感じたのでお見せする。

 あちこちでレイアウトを見学すると、曲がった橋はかなりの確率で存在する。じっと見ていると、所有者が照れくさそうに、「曲がった橋は間違っている。そのうち直すさ。」と言う。開き直る人は少ない。

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by 初瀬春日   2012年12月21日 01:05
以前の曲がった鉄橋の記事を思い出してしまいました。
ガーダーは直線で作らねばならないということは、ずっと前から知ってました。
別に自分の知識を自慢したいわけではなく、古いTMSに解説されていたので、工学的な知識がなくとも常識だと思っていました。最近、その解説記事が見つかりました。
1963年の128号、なかおゆたか氏の記事です。工学的な解説はありませんが、短い直線をつなげてカーブを作ることを、「常識である」と言い切っています。
その後も何度か同様のことは記事になっています。
だからこのことは皆が知っていて当然だと思ってました。
なので、表紙写真を見たときには瞬時に強い違和感を感じました。
古い話を蒸し返して申し訳ありません。
2. Posted by dda40x   2012年12月24日 00:56
そうなのです。この問題は編集者がお粗末であったということです。
何度も自社の記事に出て来るのにそれをそのまま載せてしまったことがまずかったわけです。
アメリカでもこの種の間違いは結構たくさんありますが、開き直る人がいないのは、大人だからでしょうね。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ