2012年10月11日

F3A を作る

EMD F9A to F3AEMD F3A sides F3AはAll Nation 製のを何台か持っているから、それ以上必要はないはずであった。
 3月にシカゴに行った時に、旧AtlasのF9AをF3Aにする変換キットを見つけたのがきっかけで、倉庫の中を探して古いF9Aを探し出した。これはプラスティック車体を切り欠いて、サイドをはめ込むようになっている。それでは壊れやすいだろうし、何よりも作りにくい。異種の材料を継ぐと熱膨張係数が異なるので、よほど工夫しないと壊れてしまうだろう。現実にそれを加工して完成したという事例にはほとんどお目にかかっていない。このキットも手に負えなくなって手放したのだろうと推測する。

 
 このF9Aは1975年ごろ購入した。当時定価は30ドルで、それを22.5ドルで購入した。今でもあるStandard Hobby Supplyという通販会社から4台購入したうちの一つである。
Atlas F9A Ad そのうちの2台は切継いでBユニットにした。伝導メカニズムが間抜けで、センタピンと荷重受けを兼ねる点(心皿)が、運転台の高さにある。推力が発生すると、台車が傾き、前方の軸が浮き上がるというものであった。改造してそれは解消した。その方法は当時Model Railroaderに精力的に記事を発表していたBrewster氏によるものであったと記憶する。
 栗生弘太郎氏の御指摘で、Armstrong 氏の記事であることが判明した。訂正させて戴く。
Armstrong brackets for F9 by Atlas 動力台車の中に、ちょうど実物のボルスタにあたるところが空洞になっているのでそこに貫通穴を開ける。新製したボルスタを通し、心皿を設けるものであった。早速その通りに改造すると俄然調子は良くなったが、いかんせんプラスティック製ボディシェルの悲しさで、妙なビビリ音が出た。あちこち金属板を貼りつけて音を抑えたが良くならなかった。
 この種の「高い心皿問題」は、最近のKATOのEF510でも問題になっている。力学の素養が少々あれば、この種の問題は起きなかったはずだ。

 
 都合3台からUPのABセットを作り、1台はAmtrak塗装にした。しばらく走っていたが、金属製には敵わないので、お蔵入りとなった。そのAmtrak塗装をはがしているのがこの写真である。後ろのUPは最近新たに12ドルで購入したものである。これもいずれ金属に置き換える。機関車が金属製でないのは、当鉄道の社是に反するからである。
 機関車は丈夫でなければならない。慣性を持たねばならず、重重しく走り、Sprungであって、しかも押して動かねばならないのだ。

F9A Body ShellF9A cast brass body shell 今回は屋根をたくさんくり抜いた。こうしないと鋳型が連結されない面積が大きく、割れてしまう恐れがあるからだ。また、プラスティックのモールドはある程度の抜き勾配があり、ディテールが損なわれているからだ。前回のF9Aはその抜き勾配を苦労して取り除いた。今回は問題になる部分は最初から切除して新たな部品を取りつける。この方がはるかに楽である。写真は前回のF9Aである。

[追記] ボルスタの写真が見つかった。これはe-bayで売っていた商品である。このような商品があったということは、この心皿問題はかなり根深いものであったということである。
Nov 5, 2012記
 


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コメント一覧

1. Posted by railtruck   2012年10月11日 11:53
Allen J. Brewster氏の記事はMR誌1977年6月号のEvolution of an EMD diesel truckでしょうか?

また、同氏はナロー関係でもK-27などの精緻な図面や、すばらしい製作記事と作品を多く遺されていますね。
2. Posted by ワークスK   2012年10月12日 06:45
この動力ユニットの心皿高さの話ですね。当方にもアトラス/ロコのF9が幾ばくか在籍していて、軸重移動は悩みの種です。
 仰る通りの改造を行う車体ボルスターが市販されたことがあって、時折オークションに出ます。ところが皆さんよく御存じ?で、信じられない価格で落札されてしまい、当方が手を出せる状況ではありません。
 自作しても大したことは無い‥‥とは思っているのですがね。
 なお、MR誌1977年6月号の記事は、実物の話です。
3. Posted by ワークスK   2012年10月19日 13:02
MR誌の記事を見つけ出しました。1976年6月号p48-50、記事名は"Sure feel for the Atlas O scale F9"、筆者はJohn Armstrong氏です。
4. Posted by dda40x   2012年10月19日 21:27
ありがとうございます。
書庫の整理が悪く探し出せませんでした。Armstrong氏でしたか。本文を訂正しておきます。
5. Posted by 稲葉 清高   2012年10月21日 22:28
> 今でもあるStandard Hobby Supplyという通販会社
残念ながら、SHS は 2 年ほど前に店をたたんだようです。

http://www.the-gauge.net/forum/viewtopic.php?f=3&t=3250 参照

昔、まだみんなが web を持ってなくって、郵便 (か FAX) でアメリカから通販していた時には良く使ってた店なんですけどね... 仕事の関係で NJ も良くいくトコではあったのですが、「そのうち、行ってみたいな」とか思っていて行かずじまいでした。

心皿を高くしてしまう、ってのは小スケールほど多いですね。だから N 出身のメーカーが HO をやったり HO 出身のメーカーが O をやったりすると馬脚をあらわす ;-)
6. Posted by dda40x   2012年10月22日 19:24
情報ありがとうございます。ちっとも知りませんでした。
1976年に店を訪ねて、Ronaldというマネジャと話をしたことがあります。
坂を下った右側の店で、またいつか行きたいと思っていたところでした。
Highway Hobby Shopという店の裏にその通販のセクションがありました。
フロクイルの塗料を大量に買いました。まだ、封を切らずにいるものもあります。

確かに心皿問題は小さいサイズの模型に多そうです。ボディシェルが相対的に軽く、台車だけで走っているような電車などに、それが多いように感じています。

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