2012年10月01日
続 Dennis の工夫
先回の写真は角度が悪く、あまり良くお分かり戴けなかったと思われる。もう少し異なる角度からの写真を探してみた。
ダイヤルゲージの先端に小さなプローブを付けている。それがクランクピンに当たる位置を調べている。もちろんクランクピンの太さが完全に同じであることを調べなければならない。動軸をセンタで押さえてクランクピンを水平なゲージにこつんと当て、もう片方をプローブで押さえる。いくつかの動輪を調べて見ると、大体2〜5/1000インチの誤差がある。ミリで言うと0.051mmから0.13mmくらいの振れである。
日本製のKTM製品はまず問題ない。韓国製、中国製は問題がある。後者は壊滅的に駄目である。試運転すればすぐ分かるはずなのに、ずさんにも検査を通してしまうのだろう。
調整して、2/1000インチ以下の振れに留めるようにする。
振れを調整して、プレスで押し込む。一度は嵌っていた軸なので問題なく垂直に押し込める。この時精度の良いアーバ・プレスを用いないと振れが出る。もちろん限界まで押し込んで完了するように、Back to Back(バックゲージ)のブロックを挟んで行う。
アーバ・プレスとはこんな形の工具である。力が掛かったときに口が開かないような設計が必要である。Oゲージでは0.25トンが必要である。写真は筆者が持っているタイプのカタログ写真である。ラック歯の付いた角棒が垂直に降りるように、調整ネジが付いている。ワークの高さに合わせてアーバを引き抜き、ピニオンとの噛み合いを調整することができる。そうすることにより、ハンドルの角度を変えられ、最も力を入れ易い所に持って行くことができる。
アーバの先端にはネジ穴があり、色々な工具を取り付けられる。抜き型を付ければプレス抜きもできる。ボール盤で代用すると、軸が回ってしまい、プレス加工は困難だ。達人はベルトをシャコ万で締めて回らなくしたりするようだが、筆者は自信が無い。この工具はかなり前に仕入れたアメリカ製である。e-bayを丹念に見ているとたまに見かける。それほど重いものでもないので運賃も心配するほどのことはない。
ダイヤルゲージの先端に小さなプローブを付けている。それがクランクピンに当たる位置を調べている。もちろんクランクピンの太さが完全に同じであることを調べなければならない。動軸をセンタで押さえてクランクピンを水平なゲージにこつんと当て、もう片方をプローブで押さえる。いくつかの動輪を調べて見ると、大体2〜5/1000インチの誤差がある。ミリで言うと0.051mmから0.13mmくらいの振れである。
日本製のKTM製品はまず問題ない。韓国製、中国製は問題がある。後者は壊滅的に駄目である。試運転すればすぐ分かるはずなのに、ずさんにも検査を通してしまうのだろう。
調整して、2/1000インチ以下の振れに留めるようにする。
振れを調整して、プレスで押し込む。一度は嵌っていた軸なので問題なく垂直に押し込める。この時精度の良いアーバ・プレスを用いないと振れが出る。もちろん限界まで押し込んで完了するように、Back to Back(バックゲージ)のブロックを挟んで行う。
アーバ・プレスとはこんな形の工具である。力が掛かったときに口が開かないような設計が必要である。Oゲージでは0.25トンが必要である。写真は筆者が持っているタイプのカタログ写真である。ラック歯の付いた角棒が垂直に降りるように、調整ネジが付いている。ワークの高さに合わせてアーバを引き抜き、ピニオンとの噛み合いを調整することができる。そうすることにより、ハンドルの角度を変えられ、最も力を入れ易い所に持って行くことができる。
アーバの先端にはネジ穴があり、色々な工具を取り付けられる。抜き型を付ければプレス抜きもできる。ボール盤で代用すると、軸が回ってしまい、プレス加工は困難だ。達人はベルトをシャコ万で締めて回らなくしたりするようだが、筆者は自信が無い。この工具はかなり前に仕入れたアメリカ製である。e-bayを丹念に見ているとたまに見かける。それほど重いものでもないので運賃も心配するほどのことはない。