2012年09月29日
Dennis の工夫
テキサスに飛んだ。デニスの家に行って、また1週間ほど居候した。
今回はデニスの工具を見せてもらった。デニスは蒸気機関車の製作、整備の達人である。どんな機関車もばらばらにして完全に組み立て、全くひっ掛からないように調整する腕がある。
彼に言わせると、既製品のクランク半径はほとんど合っているが、クランク角は微妙にずれているそうだ。どうして分かるかと聞くと、これを見ろと棚の奥からこの測定器を出してきた。
センタで軸の両端を受けて、片方のクランクを水平台に当て、反対側のクランクをダイヤルゲージの一種で押さえてずれを測る。
クランク角は90度でなくても、すべてそろっていれば良い。これで一つづつ測定してずれているのものは抜きとって再度嵌める。簡単なように見えても結構面倒な仕事だ。
たまたまUP9000の調整依頼が来ていたので、それに付き合った。1時間足らずで調整は終わり、シルクのように滑らかな動きを確認できた。
動輪抜きにはこのような台を使う。パイプとそれに合うように削られた板だ。鋼鈑ではなくブラス製である。パイプにしっかりと嵌合するので強度が保たれる。押し出すにはラック式のアーバ・プレスを用いる。
この種の工具は、日本ではあまり使っている人を見ない。フライスやボール盤の主軸を押し下げて使う人が多いが、先端が回転するので面白くない。この機械は0.25トンプレスである。Oゲージであっても十分に使えるし、プレス抜きにも使える。筆者も同等品を一つ持っている。今はアメリカ製の機械は全く手に入らない。全て粗悪な中国製である。ガタがあって使いにくい。
ラックの噛み合い位置を変えると、高さを変えることができるので便利な道具である。
今回はデニスの工具を見せてもらった。デニスは蒸気機関車の製作、整備の達人である。どんな機関車もばらばらにして完全に組み立て、全くひっ掛からないように調整する腕がある。
彼に言わせると、既製品のクランク半径はほとんど合っているが、クランク角は微妙にずれているそうだ。どうして分かるかと聞くと、これを見ろと棚の奥からこの測定器を出してきた。
センタで軸の両端を受けて、片方のクランクを水平台に当て、反対側のクランクをダイヤルゲージの一種で押さえてずれを測る。
クランク角は90度でなくても、すべてそろっていれば良い。これで一つづつ測定してずれているのものは抜きとって再度嵌める。簡単なように見えても結構面倒な仕事だ。
たまたまUP9000の調整依頼が来ていたので、それに付き合った。1時間足らずで調整は終わり、シルクのように滑らかな動きを確認できた。
動輪抜きにはこのような台を使う。パイプとそれに合うように削られた板だ。鋼鈑ではなくブラス製である。パイプにしっかりと嵌合するので強度が保たれる。押し出すにはラック式のアーバ・プレスを用いる。
この種の工具は、日本ではあまり使っている人を見ない。フライスやボール盤の主軸を押し下げて使う人が多いが、先端が回転するので面白くない。この機械は0.25トンプレスである。Oゲージであっても十分に使えるし、プレス抜きにも使える。筆者も同等品を一つ持っている。今はアメリカ製の機械は全く手に入らない。全て粗悪な中国製である。ガタがあって使いにくい。
ラックの噛み合い位置を変えると、高さを変えることができるので便利な道具である。