2012年02月21日

続々々々々々 UP F9A

Collector wiper この機関車の車輪の極性は揃えてある。すなわち前後の台車は同極性で、ショートしにくい。
 
 ボールベアリングを付けているので、軸を通しての集電はできない。軸から直接に取る。車輪を摺る方法もあるが、それはタイヤ絶縁の時だけで、なるべく半径の小さい部分で集電しないと摩擦によって失われるエネルギがバカにならない。慣性を発揮するのが身上なので、ブレーキを掛けないようにしたいだけである。

 リン銅板を細く切り出しただけの物を良く見るが、接触面が銅合金では感心しない。やはりニッケルにしたい。実はそのためにニッケル貨を探して備蓄している。
 昔の50円玉でも良いのだが、日本には通貨を滅失すると罪に問われる法律があるので使えるとは書けない。しかし、世界中を探せばいくらでもニッケル貨はある。磁石で付くものがニッケルであるから簡単に見つかる。

 それを1.5mm角に切り出してリン銅板にハンダ付けし、形を修正する。軽く触ればOKだ。車輪の前後進の回転で、どちら方向にもビビリ音が出ないことを確かめれば完成だ。
 このビビリ音の出ないブラシの設計は意外と難しく、あまり長いといけない。適度な長さで軽く接触する、というところがミソである。先端のシュウの形状も大切である。どちらにも丸くなければならない。

OSW_3721OSW_3723 集電ブラシと言えば、筆者の車のオルタネータが1月に異音を発し始めた。オリジナルを使用しているが、10万キロでばらして、ベアリングとブラシ、レギュレータおよびレクティファイア(三相交流を整流するもの)を取り換えてある。この簡易整備キットは40ドルと安い。但し、ばらすのに1時間かかって、整備して組み立て直すのに3時間くらいかかった。
 その後7万キロ近く走って、回転部分が遠心力で一部欠けたような音がするのだ。当然充電不良のランプが点く。ばらすとスリップ・リングが限界まで摺り減って空中分解し、コイルにも当たり、めちゃくちゃな状態であった。ボール・ベアリングもガラガラ音がしていた。壊れた部分を外して空廻りの状態でしばらく走った。バッテリをフル充電すれば数キロは走るので、近くのスーパ・マーケットまでは行ける。但し、ライトを点ける夜は駄目である。帰りはエンジンが掛かるか、いつもひやひやであった。

 先日のアメリカ行きで、e-bayで安く買ったオルタネータを持って帰った。何と90ドルであった。7000円である。日本で同等品を買うと、数万円もする。重かったが、持って帰る価値がある。帰宅して即、取替に掛かり、15分で直す事が出来た。これでまた10万キロ走れるはずだ。

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by フレッド折澤   2012年02月21日 21:56
集電子にニッケルを使う理由は何でしょうか。
電気抵抗的には有利になるとも思えませんが、耐摩耗性などが理由でしょうか。あるいは電食?

アメリカの5セント硬貨はニクルと呼ばれているのに、磁石がつかずがっかりしました。
でも手持ちでは香港の50セントがつきました。
日本円で500円以上するので悩ましいのと、色が黄色っぽいので疑問が残りますが。
2. Posted by dda40x   2012年02月21日 23:40
銅の酸化物は電気が通りにくいのですが、ニッケルの酸化物は電気伝導性があることになっています。要するに、条件の悪いところに放置しても、すぐ走りますということです。電気抵抗は多少大きくても、ブラシには厚みがあるのと距離がほとんどないので、関係ないでしょう。

昔から、スイッチの接点にはニッケル片を付けていますね。

ブラスのレールより洋白レールの線路の方が集電がよくて、よく走るのは、これが理由でしょう。
3. Posted by YUUNO   2012年02月22日 00:43
確かに、最近の電化製品で多用されているタクトスイッチは銅合金のバネがそのまま接触する構造なので、すぐに接触不良を起こしますね。
このスイッチの接触不良が原因でたくさんの家電が廃棄されているので複雑な心境になります。

わざわざ外国のコインを探さなくても、ニッケルは日本でも簡単に入手できますよ。

このような部品がニッケル製で、通信販売で購入可能です。
http://www.ip.mirai.ne.jp/~moriden/ntansi12533810.htm

ただし、ホームセンターなどで見かけるよく似た部品は、ほとんどがアルミ製なので注意が必要です。

ところで台車やギヤボックスの銀色は筆塗りですか?
4. Posted by dda40x   2012年02月22日 06:22
ニッケル製の端子があるのですか。高そうですね。
私には真空管のプレートを集めていた時代があります。真空管テレビが捨てられていると何本か抜いてきました。整流管には大きなプレートがありましたから、それをたくさん集めていました。何に使うかと言うとニッケルメッキの陽極です。

ニッケルは銅合金に比べると融点が高いのも大きな利点です。大電流スウィッチには不可欠でした。今は何を使っているのでしょうね。無接点になったのかもしれません。

こういう知識は全て父からの受け売りで、文献を調べたわけではありません(文献が見つからない)。戦争末期にはこのような資源が無くなり、信頼性のない兵器が作られていたそうです。

 クラブの展示に間に合わせるためにあわてて出したので筆塗りです。しかも塗ってないところが多いのでまずいところを見せてしまいました。でもフロクイルの銀は筆塗りでもうまく塗れるものです。
5. Posted by 鹿ヶ谷   2012年02月22日 16:57
うろ覚えですが大電流用の接点は銀でできていると思います。あとカドミウムも入っていたような気がします。AgCd何とかじゃなかったなー?

ちなみに大電流用のフューズのエレメントも銀でできています。

大電流スイッチの完全無接点化は安全上行えません。半導体は導通、非導通どちらのモードで壊れるかわからないので、大電流半導体制御機器にも通常バックアップの機械接点を入れます。
6. Posted by dda40x   2012年02月23日 07:45
確かに銀接点ですね。子供のころ家に転がっていた兵器用のリレィなどの接点はニッケルが多かったように思います。(外して分析しました。)

> 大電流スイッチの完全無接点化は安全上行えません。
>バックアップの機械接点を入れます。

大切な情報ありがとうございます。納得します。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ