2012年02月19日

続々々々々 UP F9A

Fly Wheel これがフライホィールである。実に単純な形である。

 慣性モーメントは半径の二乗に比例するので、中心から遠いところのみに物質があるのが望ましい。本当は自転車のスポークのようにほとんど質量がないものでリング状の物が支持されているのがベストである。材料も密度が大きいものが良い。とは言え、鉛やハンダでフライホィールを作る気はしない。ブラスは適度に重く、また削り易いので、具合が良い材料である。

FEB_3743 このモータはエスキャップのタコ・ジェネレータ付きの物をジャンクで買い、それのタコ部分をむしったものである。2 mmという細い軸なので、ここに重い物を付けるとショックで曲がる可能性がある。それで少しでも軽くしたかったのである。

 ちょっとしたことなのだが、効き目は大きく、軽く押せば 1 m近く走っていく。この程度で十分である。問題はユニヴァーサル・ジョイントである。韓国製なのだが、精度が良くなく、ジャラジャラ音が出る。
 久し振りにラジコン屋さんを覗いてみるとOゲージに使えそうなサイズの物がたくさんある。ところがほとんどが位相が間違っていて使えない。等速ではないから、あんな高速で、しかもサスペンションの可動範囲が大きいところに使えばとんでもない音がしそうだ。四輪駆動の場合、ステアリングの切れ角が大きいと、これまたすごいことになりそうだ。
 どうやら誰も気が付かないようだ。鉄道模型と違って目の前 30 cmを走らせる人が居ないからだろう。それにしても理屈を理解しないで物を作る人は多い。

 
Universal Joint たまたま一つだけプラスティック製の物を見つけたのでそれを買った。これだけが正しい位相であった。スパイダはステンレスのように見える。少し嵌め合いがきついようなのでリーマを通して軽く廻るようにする。軸穴は2Φなのだが、D型の断面である。シャフトはそのように削ったものを使うのだろう。
 太さに余裕があるので穴を開け直して使うことにする。コレットで掴めば割れることもない。

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by DD51   2012年02月21日 16:08
ジョイントにシリコンチューブを使えば
位相を考慮しなくて大丈夫ですか?
2. Posted by dda40x   2012年02月21日 17:59
ゴムは内部損失が大きく(曲がりながら廻るだけでエネルギが浪費され)、筆者の主張している高効率鉄道模型の概念から大きくはずれます。
押して軽く動き、手を放せば惰行する模型を作ろうと思うと、そのあたりの配慮が大きく結果に出てきます。
ユニヴァーサル・ジョイントも、スパイダの摩擦を減らす工夫が必要です。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ