2012年01月14日

GP30 と GP35

 お世話になっているbrass_solder氏の作品をご覧戴こう。この二つの機種の差が明確に分かる角度の写真である。

 GP30のキャブの方は丸い。それはGP9の屋根の丸みとは異なる。先回のコメントにもあったように、このGP30の屋根の部分には何も入っていないようだ。意匠のみのために膨らませたのだ。
 当初、この形は好評であったようだが、のちには飽きられたということなのであろう。

 これはデザインの世界にはよくあることのようだ。意匠を凝らした自動車が、何年か経つと非常に陳腐化して見えるという現象と同じである。逆に全く意匠とは遠いところにある、実用本位で機能しか考えない自動車のデザインははいつまでも陳腐化しない。ジープとか軽トラックがその例である。
 最も急速に陳腐化して見える自動車の例は、モータ・ショウで展示される”コンセプトカー”なるものである。あれなどは、次の年に見るとすでに陳腐化している。要するに1年しか持たないデザインである。

 自動車のデザインは2年持つ様に作られるという話を、懇意にしている工業デザイナから聞いた。4年ごとの新車発表、その間2年目にマイナチェンジをして売り上げを確保する。高級車のデザインは10年持つ様に作られるのだそうだ。鉄道車輌はもう少し寿命が長いので、20年は持つデザインを採用するのである。このGP30のデザインも、斬新ではあったが、長く持つ様に作られたはずだった。
 ところが、後発のGP35のシンプルなデザインがEMDの主流となった。それは20年以上も採用され続けた。

 EMDのデザインは常にALCOに負けていた。どの時代のディーゼル電気機関車もALCOの流麗さには負けていたということはアメリカでよく聞かされたことだ。GP30で一発逆転を狙ったということである。

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