2011年12月23日
炭素棒ハンダ付け電源の頒布 総括
注文者全てにキットが届き、続々と完成報告が届いている。
今回は、20年以上前の大型テレビから回収したトランスを改造したものとは違い、専用設計である。短絡電流が大きいほど良いと伝えたので、一次巻線、二次巻線ともずいぶん太い物を作ってくれた。
専門家の分析によると、二次短絡時に一次線に 5 A 近く流れるそうである。2 A のフューズでは数秒で切れてしまう。短絡は正しい使い方ではない。炭素棒の接触時の抵抗は0.1から0.2 Ω くらいである。5 V で 0.2 Ω とすると25Aであり、1次側は1.25 A 程度である。0.1 Ω なら 2.5 A であって、 この程度ならフューズは切れない。
押し付ける部分の面積が大きかったり、うっかり金属部どうしを接触させたりすると逝ってしまうのであろう。ともかく、未経験の方にそのようなことを要求することはできない。5A型の管フューズに入れ替えて、温度フューズを10 A用にすれば全く問題ない。温度サーキットブレーカがあれば、さらに良いだろう。
初めて使われた方の感想を次に掲げる。
「ハンダ付けの仕上がりは、接しているところにだけ、ハンダが流れ、まるで電気熔接です。これからの工作が楽しみです。」
「大きなロストワックスの部品を、完璧にハンダを流して接合することができました。完成した模型から部品がパラパラと落ちて来るなどということは、これで皆無になると信じています。」
「dda40x様のおっしゃる全面ハンダ付けというのはこれさえあれば簡単にできますね。」
「部品外しが簡単にできます。塗装済み車輌の部品を、塗料をはがさずに外すことができます。付けるのも同様です。」
エネルギィの集中度が大きいので、周りに熱が伝わる前にハンダ付けが終了する。すなわち熱膨張による歪みが起きる前に終わるので、箱モノの組立には良い。アメリカ製のOゲージの客車などは、0.8 mm もある板でできているので、ハンダゴテだけでは難しい。ある程度予熱して 200 W のコテを使えば何とかなるが、全体が歪んでしまう。 炭素棒ハンダ付けなら、一瞬で済む。
また、他の部品が取れそうなところに大きな部品を付けなければならないときには、全体を水に沈め、付けるところだけを水面から出してハンダ付けする。熱が逃げる間もなく終了し、ハンダは完全に廻る。
購入された方の作品がこれからどんどん発表されるだろう。それは、ハンダゴテ一辺倒のこの国の模型工作からの脱却である。ハンダ付けは難しいという先入観も少しは小さくなるであろう。
今回は、20年以上前の大型テレビから回収したトランスを改造したものとは違い、専用設計である。短絡電流が大きいほど良いと伝えたので、一次巻線、二次巻線ともずいぶん太い物を作ってくれた。
専門家の分析によると、二次短絡時に一次線に 5 A 近く流れるそうである。2 A のフューズでは数秒で切れてしまう。短絡は正しい使い方ではない。炭素棒の接触時の抵抗は0.1から0.2 Ω くらいである。5 V で 0.2 Ω とすると25Aであり、1次側は1.25 A 程度である。0.1 Ω なら 2.5 A であって、 この程度ならフューズは切れない。
押し付ける部分の面積が大きかったり、うっかり金属部どうしを接触させたりすると逝ってしまうのであろう。ともかく、未経験の方にそのようなことを要求することはできない。5A型の管フューズに入れ替えて、温度フューズを10 A用にすれば全く問題ない。温度サーキットブレーカがあれば、さらに良いだろう。
初めて使われた方の感想を次に掲げる。
「ハンダ付けの仕上がりは、接しているところにだけ、ハンダが流れ、まるで電気熔接です。これからの工作が楽しみです。」
「大きなロストワックスの部品を、完璧にハンダを流して接合することができました。完成した模型から部品がパラパラと落ちて来るなどということは、これで皆無になると信じています。」
「dda40x様のおっしゃる全面ハンダ付けというのはこれさえあれば簡単にできますね。」
「部品外しが簡単にできます。塗装済み車輌の部品を、塗料をはがさずに外すことができます。付けるのも同様です。」
エネルギィの集中度が大きいので、周りに熱が伝わる前にハンダ付けが終了する。すなわち熱膨張による歪みが起きる前に終わるので、箱モノの組立には良い。アメリカ製のOゲージの客車などは、0.8 mm もある板でできているので、ハンダゴテだけでは難しい。ある程度予熱して 200 W のコテを使えば何とかなるが、全体が歪んでしまう。 炭素棒ハンダ付けなら、一瞬で済む。
また、他の部品が取れそうなところに大きな部品を付けなければならないときには、全体を水に沈め、付けるところだけを水面から出してハンダ付けする。熱が逃げる間もなく終了し、ハンダは完全に廻る。
購入された方の作品がこれからどんどん発表されるだろう。それは、ハンダゴテ一辺倒のこの国の模型工作からの脱却である。ハンダ付けは難しいという先入観も少しは小さくなるであろう。