2011年10月30日

ガラス板

旧家の窓ガラス 色々なご意見を戴いた。「なるほど、やってみよう。」から、「そんなもの見えやしないよ。」まである。

 ゆうえん氏のコメントにもあるように「手近にあるから使った。」というのも一つの意見である。
 OJゲージの故加藤清氏はカヴァ・グラスを使っていた。氏はレントゲン技師で、職場にこれがあったのだろう。TMSでの初出ではないかもしれないが、かなり古くから使っている事は間違いない。
 氏は盛んにこれを宣伝していらした。この方はたしか明治44年生まれであったから、ガラスがゆがんでいる時期をご存知である。それを知った上での採用であるから、「手近説」に入れておこう。

 筆者もそれを使っていたが、最近は使わない。割れやすいからである。しかし、自分で割ったことは一度もない。

 どういう時に割れるかというと、「他人が見せてくれ」と言って手を触れた時に割られてしまうのである。さすがにOゲージャに割られたことは殆どない。普段、このサイズの模型を手にしていない方は、その重さに驚き、しっかり握らねばと思うのであろう。
 キャブを持ってはいけない。機関車中で一番丈夫なのはどこかというとボイラなのであるが、そこを持つ人はまれだ。たいてい、パイロットとキャブをわし掴みである。その結果窓枠が撓み、ガラスはパリンと割れる。

 最近は窓を開けたままにする例が多いのは、その被害を防ぐためでもある。キャブは相対的に板が薄く、開口部があるので弱い。牽引車輌の抵抗が小さいので、機関車全体を軽量にすることができるようになり、比較的事故は減った。

 ガラスに限らず小さいものは壊れにくい。物を作っている材料のヤング率は物質固有のものであるが、モーメントが小さくなるからである。ガラスの置き物で言えば、花瓶は割れやすいが、小さなガラス細工の犬は落としてもはずんでいる。HOサイズ以下では、構成しているブラス板が相対的に厚いし、ガラスも小さい。色々な意味でガラス板でも割れにくいのは当然である。

 だからこそ、筆者は割れにくいプラスティック板であって、なおかつ実感的なデロデロしたものを探していたのである。しばらく、客車の組み立てから遠ざかっていたが、やる気が湧いてきた。

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