2011年08月10日
伊藤英男氏の蒸気機関車

端正な機関車である。図面通りに作られていて、実際の機関車よりもはるかに奇麗である。連結器は肘が開く。どのパーツを見ても素晴らしい出来で、これ以上の仕上げは望めないと言えるほどよく出来ている。平岡氏の記事はクランクあたりの話に終始しているが、現物はどこを見ても「超」という言葉を付けないと表現できないほど素晴らしい。
最初、この機関車を拝見したとき、「もうスクラッチビルドはやめよう」とさえ思ったものだ。一般人が努力によって賄える範囲をはるかに超えている。これは鉄道模型博物館ができたら、収蔵品として最初にノミネートされるべき機関車である。


「これはどうやって曲げたのでしょうか?」
「貴方は工作される方ですから気が付いたのですね。今まで気が付いた人はいません。」
さて、読者の皆さんにお伺いしたい。このパイプは90度曲がっているが、断面が真円である。ふつう、ブラスの線あるいは銅の線を小半径で曲げると、その部分の断面がつぶれて楕円あるいは饅頭型になる。伊藤英男氏は、この部分をどうやって曲げたのであろうか。材料はブラスのムクである。パイプではない。
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コメント一覧
1. Posted by railtruck 2011年08月10日 08:50
線材の径にぴったしの溝を掘った曲げ治具をつくり、その溝に線材を入れて曲げれば、OKかと。
パイプでは行われていますね。
パイプでは行われていますね。
2. Posted by フレッド折澤 2011年08月10日 10:09
曲率に応じたプーリー状の治具を作って、当て板で押し曲げたのでしょうか。
私はC51のドームがボイラーバンドを踏んでいる部分の処理が気になりました。
私はC51のドームがボイラーバンドを踏んでいる部分の処理が気になりました。
3. Posted by AC9 2011年08月10日 15:09
>どうやって曲げたのであろうか
円筒の周囲に、半円の溝を切った曲げ冶具を使うのが
常套と思いますが、
>材料はブラスのムクである
「丸棒」とは申されていない点が気になります。
「実は角棒(板材)から削り出している」を答えと致します。
それを丸棒部材と接いでいるのだと思います。
円筒の周囲に、半円の溝を切った曲げ冶具を使うのが
常套と思いますが、
>材料はブラスのムクである
「丸棒」とは申されていない点が気になります。
「実は角棒(板材)から削り出している」を答えと致します。
それを丸棒部材と接いでいるのだと思います。
4. Posted by YUUNO 2011年08月11日 00:21
私は下回りに気になる部分がいくつかあります。
まず、スポークはどうやって作ったのでしょうか。
そして、敷かれている曲線レールはスケールより半径が小さいようですが、車輪や台車が車体側の各部と干渉しないのでしょうか。
実物はバネのストロークが意外に短いので、走り装置をスケール通りに作ってしまうと、保線の精度もスケール通りでないと走れなくなるのではないかと心配するのですが。
まず、スポークはどうやって作ったのでしょうか。
そして、敷かれている曲線レールはスケールより半径が小さいようですが、車輪や台車が車体側の各部と干渉しないのでしょうか。
実物はバネのストロークが意外に短いので、走り装置をスケール通りに作ってしまうと、保線の精度もスケール通りでないと走れなくなるのではないかと心配するのですが。
5. Posted by コン 2011年08月11日 01:35
良く観察すると、曲がっている部分がわずかに扁平になっているように見えます(錯覚かも)。曲げる部分を鈍してから、プーリー状のものに押し当てて曲げたのではないかと、愚考します。フレッド氏の答に、鈍すということを付け加えさせていただきます。
6. Posted by 01175 2011年08月11日 21:26
捻じれを加えながら曲げるのでしょうか?
C51は17本スポーク動輪だったものが途中から18本スポークになっているそうですが、C53では17本スポークに戻っています。このC53は18本スポークですが、C53にも18本スポークのものがあったのでしょうか?
C51は17本スポーク動輪だったものが途中から18本スポークになっているそうですが、C53では17本スポークに戻っています。このC53は18本スポークですが、C53にも18本スポークのものがあったのでしょうか?
7. Posted by 森井義博 2011年08月12日 09:33
C53のボイラーから火室にかけて微妙なテーパになっているのを表現されているように見えます。どのように作られたのか気になります。
C53の第2動輪と第3動輪の隙間が80mmしかないので1/80より大きい模型(OJでも?)ではフランジが当たってスケール通り作れないのですが、このサイズになるときちんと作れるのでしょうね。
実物との微妙な相違があるようですが、多分特に気にされずに作られているのだと思います。
C53の第2動輪と第3動輪の隙間が80mmしかないので1/80より大きい模型(OJでも?)ではフランジが当たってスケール通り作れないのですが、このサイズになるときちんと作れるのでしょうね。
実物との微妙な相違があるようですが、多分特に気にされずに作られているのだと思います。
8. Posted by 稲葉 清高 2011年08月12日 10:02
中立面の内外でののびちぢみをキャンセルしたいということでは、曲げの内外で分割した半円柱状の線を曲げて (もちろん曲げにはプーリー状の治具は使う) その後で半田付けすればできませんか?
おおざっぱな計算ですが、曲げの R が線径の二倍の場合、この方法で7割くらいキャンセルできることになります。
おおざっぱな計算ですが、曲げの R が線径の二倍の場合、この方法で7割くらいキャンセルできることになります。