2011年08月06日

続々 35mmゲージレイアウト

 誤植があって問い合わせ戴いたので、この35mmゲージについての説明をしておきたい。1930年代に日本で始まった国粋ゲージと揶揄される3’6”ゲージのスケールモデルである。
 当時日本に輸入されていた鉄道模型は米国製ライオネルのスタンダードゲージ54mm(2-1/8インチゲージ)とヨーロッパから来た1番ゲージ(1/32が主流で、約45mmゲージ)の2つであった。両国とも標準軌であるから、スケールを守って日本の国鉄車輌を作ると車体幅と下廻りには矛盾が生じる。
 35mmゲージ 1/30を採用すればほとんど問題がなくなる。これは国鉄を至上のものと考える人たちが多かった時代の波に乗り、多くのファンをつかみ、いくつかの模型店がそれを推進した。今でも京都のマツモト模型に行くと、かなりの作品を見ることができるはずだ。

 のちにミトイ会というクラブが結成された。ミトイというのは30分の1の数字を順に読んだものだ。伊藤英男氏はそのミトイ会の最後のおひとりである。
 Oゲージに比べると二周りも大きく、片手では持てない。車輌幅は100mm近い。客観的に見れば、一番ゲージの狭軌ヴァージョンと考えるべきである。

 1930年台後半になるとOゲージが紹介され、より狭い面積で線路が敷けるということが宣伝された。 しかし国鉄型を作るのには下回りに無理があり、電車では幅の広い台車を付け、蒸気機関車ではスケールを変更するということまでしなければならなかった。そのこともあって、1/30、35mmゲージは国鉄型に限られた世界を作る上では、最も素晴らしい鉄道模型ということになった。

 戦後はアメリカの影響を受け、Oゲージ、ついでHOが主流になったが、一部の愛好家は1/30、35mmゲージを守り続けた。この流派の思想は、その後24mmのOJ、13mmゲージに大きな影響を与えている。

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