2011年07月11日

続々 仕掛品の始末

 元KTMの高橋氏に話を聞いてみた。
 当時、「Big BoyがあるのだからChallengerを安く作れるだろう」という打診はあった。計算してみると、「動輪二軸分とサイドロッド4本分しか安くならない」ということになったそうだ。

 そういういきさつで、KTM Challenger は KTM Big Boy を寸詰まりにしたものになった。当初は良かったが、他社から Challenger が何種類か出てくると、彼らは互いに比較するようになった。
 テキサスのデニスによると、一番ボイラの形がよいのは Williams だそうだ。キャブあたりが細くて実感がある。
「KTMの Challenger は立派過ぎる。単独で見ている分には良いのだが、Big Boyと並べると同一であることが分かる。砂箱の形などというのはあまり気にならないが、ボイラが太過ぎるのは興醒めだ。」という。

 ボイラの後半を細く作り直すのは不可能ではないがあまりやる気はしない。やろうと思うと、現在の位置関係を記憶するジグを作り、全部ばらして新製する。キャブの妻も作り直しだ。他にも直したいところがあるので最初から作った方が楽かもしれないが、そこまで時間もない。あるいは Lobaugh のボイラを入手できれば、早いだろう。そんなことを考えているうちに2年近く経ってしまった。人生は短いので早く決断しなければならない。
 とりあえず、これはこれで完成させて機関庫に置くべきであろう。

 仕事台の周りが片付くと作業がはかどる。趣味とは云え、時間は貴重である。コンピュータと同じく、空き容量が大きくないと仕事がはかどらない。それから、「部品を入れる箱は透明でなければならない」ことに気がついた。
 部品を探す時間の大半は、「そこにあるのに気がつかない」というところから来る。部品を透明ポリ袋に入れて壁にピンで留めるのは効果的だ。これに気が付いて、金属の缶、紙箱はほとんど捨ててしまった。

 ハンダ付けは最近は90%を炭素棒ハンダ付けに頼っている。これは速いし、省電力である。炭素棒を何通りか用意し、相手によって使い分ける。また、厚いブラス板を机にネジ止めし、その上で作業する。するといちいちアース線をつなぐ必要もない。
 これはアメリカのクラフツマン達が必ずやっている方法である。筆者は2mmの板を使っている。もう少し薄くてもよいが、熱で反るのでこの厚さにした。
 

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