2011年07月05日

続 査読者

 この件で何人かの方からメールを戴いている。私信なので一部を公開するにとどめるが、大体同じことを仰っている。

A氏より
 査読がある、というのは驚きです。載せる記事に責任を持つというメディアの姿勢と理解しました。

B氏より
 dda40xさんが指摘されているように、日本の雑誌のレベルに問題があるのは、投稿された原稿をそのまま載せるという体制に最大の原因があると思います。というか書き手の割に雑誌数が多すぎるのと、コストが低くできて多く売れればよいという雑誌社の姿勢が問題なのでしょうか?

C氏より
 学会誌と同じですね。査読に通れば、それはお墨付きが得られたと同然ですから、大きな進展があるものと思います。…中略… 出せば載るというレベルの低い日本の雑誌とは違うということがよくわかりました。どんな人に査読をお願いしているのでしょうね。

 筆者は、Model Railroaderが世界最大にして最高の模型雑誌たらんとして、努力している雑誌社であると認識している。その世界中に与える影響の大きさを鑑み、慎重であることが素晴らしいと思う。
 
 以前の押して動くギヤも、25年経つと、世界中の色々なメーカが採用していることに気がつく。
 先日のHill氏も、「祖父江氏に頼んで改造してもらった押して動くギヤは素晴らしい。あれも日本人が考えたそうだね。ずいぶん色々な会社で作られているね。」と言うので、「そうですよ。この雑誌です。」と棚の蔵書のMRの旧号を取りだして見せた。「おや、すぐわかるのかね ?」と聞くので、「どこかで御覧になった名前ではありませんか?」と著者名を見せた。
 彼はとても驚き、「どうしてそれを早く言わないのだ。もっと早くに招待していたのに。」と言った。
 MRに載るということは、とても重要なことだと彼は念を押した。

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コメント一覧

1. Posted by ゆうえん・こうじ   2011年07月05日 08:30
査読のほかに学会雑誌にあって模型雑誌にないのは、組版後印刷前の最終著者校正だと思います。これも著者が自分の記事に責任を持つという意味では重要なプロセスだと思います。特に写真や図表と本文の位置関係とか脚注とかです。
以前某誌に最終著者校正させてくれとお願いしたら、時間の関係で無理と断られました。
ところでMR誌は著者校正あるのでしょうか?

査読でもddx40aさんが言われるように内容の吟味が重要なのはいうまでもありませんが、文体とか誤字脱字といった出版物のチェックも雑誌の品位を保つには重要なことだと思います。ワープロ入稿になってから、下手をすると誤字脱字までそのまま出版されてしまうようなので気を付けています。
2. Posted by arx   2011年07月05日 10:50
わたしの経験では、学会が謳う領野の広さからでしょうか、査読においても、その学会に在籍する該当分野の専門家層の厚さによって、査読のクオリティにかなり差があります。趣味誌の読者の方が、専門的という意味では、クオリティは高いかもしれません。

さらにいえば、学会誌は載せることに意味があります。一応「○○学の今後の展開に資する」などと書きますが、趣味誌とは原稿を記す目的が違うように思います。趣味誌にせよブログにせよ、わたしたちが原稿を記すときには「こんなの面白いと思いませんか」とか「こんな方法があった」など目的が明確なはずです。

あとは、編集部がどのような志・目的を掲げ制作しているかでしょう。わたしたちのブログなどと同じレベルでは困ります。

そういえば、Trains誌にも毎月correctionsがきちんと掲載されていますね。信頼性という観点からも大事なことだと思います。
3. Posted by dda40x   2011年07月08日 06:54
ゆうえん様 arx様 コメントありがとうございます。

MRにはartdirectionの専門家がいて、レイアウトについては、私などの出る幕ではないのです。
学会誌のように内容が正しければ、それで済むというものではなく、趣味雑誌は文体には注意を払っています。

外国人の書いた英語はかなり修正されます。掲載後にそれを読むと、なるほどという直し方がしてあります。投稿前に、ネイティヴのアメリカ人に見てもらってあっても、掲載された文の方がはるかに滑らかです。



4. Posted by 稲葉 清高   2011年07月13日 11:01
> 棚の蔵書のMRの旧号を取りだして見せた。

85/11 号ですね。
あれのちょうど一年前の「とれいん」の 84/11 号に日本語の記事が載っていましたが、MR の方が分かり易かったという記憶があります。
この辺も、編集機能 (まるでワープロみたい) のありなしに関わるのかなと思います。
はじめて MR の記事を見たときに、「日本の雑誌には前に載ってるのに、珍しいこともある」と思って、著者名を見直して納得した事を思い出しました。
5. Posted by dda40x   2011年07月14日 22:42
文章は練りに練ったつもりですし、ネイティヴの人に修正してもらっての上の投稿でしたが、掲載されたのはかなり修正されていました。
記憶に残っているのは、"Hitting the essentials" という書き出し部分で、この表現が素晴らしくて、日本人には思い付けない言い回しだと感心しました。その後いろいろな場面でこの表現を使い、良い表現だと褒められたことがあります。

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