2011年05月14日

メサビ鉄山

Mesabi Iron Range メサビという綴りはいくつかある。原住民の言葉を移し替えたので、最初にローマ字で表記した人の母国語が何かということも大きなファクタである。少なくとも、Mesabi, Missabe, Mesabaの三種があり、他にもある。昔、とれいん誌で松本謙一氏がミッサべと書いたが、現地の発音からは程遠い。三種ともメサビに近い音である。

 メサビ鉄山は第二次世界大戦のときに多量の鉄をアメリカに供給したが、その時良質の鉄鉱石は大半運び出された。その後見学に行ったときにはタコナイトに切り替えが始まったところであった。
 タコナイトは磁鉄鉱という鉱物を20%ほどしか含まぬ貧鉱石で、粉砕して磁力選鉱しなければならない。この操作には多少のエネルギは必要だが、割合簡単な工程である。こうして純度を上げた磁鉄鉱は微粉であり、直接高炉(熔鉱炉)に入れるわけにはいかない。高炉の中には通気性が必要で、鉱石はある程度の粗粒でなければない。その隙間を還元性ガスが通過しなければならないからだ。細かい粉を入れるとそれが詰まってしまい、機能しなくなる。

 したがって、その磁性を持つ粉状鉱物にバインダと呼ばれる接着剤になる物質を入れ、焼結して直径半インチ(12 mm)ほどに形成する。これを五大湖の南岸にある製鉄所に送って冶金(やきん)する。

05990604 この鉱石列車を写した。数は数えきれなかったが、150両以上あったことは確かだ。望遠レンズで撮ると湯気が見える。鉱石は熱いのだ。一次精錬所から出荷されるときにはかなり熱いものだということははっきりした。

 この貨車の上には囲いが増設されている。タコナイトに切り替えられて、密度が以前より下がったため、より多くの嵩(かさ)があるためだ。これらの貨車の寿命が尽きて新車になれば、容積が変更された貨車が用意されるであろう。

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