2011年01月03日

鉄道模型の価格

 元旦は、来訪した甥の長男がレイアウトを見たがったので、その相手をした。大変であったが、貴重な後継者候補であるので出来る限り詳しく説明した。
 買ってきただけのものがほとんどないということにはかなり驚いていた。NやHOを見たことはあるが、Oゲージを見たことはないのだそうだ。HOなどでもあの値段なのだから、さぞかし高価なものだと思ったようで、それを打ち消すのは大変であった。

 結論を言うと、"アメリカ型Oゲージは安く楽しめる趣味”なのである。
 意外だろうが、これは事実である。全ての工業製品は、量産効果があれば安価になる。ということはたくさん作っているものは安いということである。
 日本型Oゲージ(OJゲージ)は極めて高価である。生産台数が数十台であるからだ。これではどんな生産手段をとっても安価には出来ない。
 その昔Max Grayの時代、ブラス製も機関車なら300台、貨車は1000台という発注単位であった。現在ではMTHは機関車は1ロット2000台ほど作っているようだ。それはライオネルのような三線式Oゲ−ジの需要があるからである。95%は三線式仕様で、5%が二線式である。
 しばらく前は、その比率が12:1と言われていたが、今は20:1なのである。それだけ作っても全て売り切るのだから、市場は深い。
 価格も手の届く範囲にある。
 

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コメント一覧

1. Posted by fef3   2011年01月03日 14:48
最近の日本型の高価格化かつ高付加価値化はどうも・・・。
単純に買えない、というのもあるのですが、買ってから改造する余地を残しておいて欲しいです。
2. Posted by JORC 佐野   2011年01月03日 17:31
本年もよろしくお願いします。
ところで一つ素朴な質問をさせてください。アメリカではどうして3線式がいまだに(という言い方は変かもしれませんが)、主流なのでしょうか?もっとも、日本でのそのあたりの情報も私は知りませんが。
3. Posted by dda40x   2011年01月06日 07:09
ライオネルの人口は凄まじく多く、アメリカの家の一割はライオネルのセットを持っているといいます。
子供時代だけのおもちゃとして終わってしまう人がその九割としても、100軒に一軒はライオネルの簡単なレイアウトがあります。

それをどんどん進歩させてしまう人が居ます。土地が安いのでいくらでも出来ます。しばらく前に紹介したJimもそうです。線路があれば車輌が欲しくなります。大きな車輌が欲しいと線路の半径を大きくしてレイアウトを大きくします。価格が安いのと、どのおもちゃ屋にもあるのでいくらでも買い足せるわけです。

ライオネルの方式を踏襲した他社製品もたくさんあるので、スケールでないといやだという人以外はどんどん買い集めます。スケールにはまっていると、ライオネルのいい加減さが腹立たしいのですが、よく走るという点ではライオネルはすばらしいものです。

というわけでOスケールの人口の数十倍のライオネル人口があります。毎年春に開かれるペンシルヴェイニア州YorkのToy Trainの市では3日に亘って売買がなされます。数万人の人出がある、あまりにも大規模な催しで、見て回るだけでも丸一日掛かります。
4. Posted by とやま   2011年01月07日 09:41
7年前、ペン州Pittsburgh近郊に出張で泊まっていたホテルの、普段は結婚式披露宴に使うような広い部屋を使って、次の日曜日にModel Train Showが開催される予告に気がつきました。不慣れな環境で塞ぎ気味だったので、その週末が待ち遠しかったです。

当日、喜び勇んで入場してびっくりしました。3線式Oゲージ集合式レイアウトがドンと置かれ、個人の販売ブースの約70%がライオネルに代表される3線式Oゲージ、約20%がブリキ製、ゼンマイ動作などの骨董鉄道模型、残りの10%がHOゲージとNゲージ、古書やその他でした。
そもそもToy Train愛好団体の主催だったのですが、そういう状況を全く知らなかった身には、目が点になってしまいました。

その後、その街の周辺におもちゃ屋兼鉄道模型屋が2軒あることがわかりました。どちらも行ってみると、ライオネル、MTHなどが棚を大きく占めており、HOは片隅に一棚、Nはガラスケースの隅の一角だけというのは似たようなものでした。
最近はサウンドもスモークも出るので、一般人にもアピールするものがあるのではないかと感じます。

私は客観的数値データを持ち合わせておらず、感覚だけですが、dda40xさんがおっしゃられるように、3線式Oゲージの普及率は日本では想像できないほど高く、一般家庭に入り込んでいると思います。もちろん家が広いとかの環境もあります。
ドイツではメルクリンの普及率が高いと言われますが、他と相容れない独自のシステムでも、という点は少し似ていると思います。
5. Posted by dda40x   2011年01月07日 22:22
とやま様 コメントありがとうございます。

 東部ご在住でしたら、春先のYorkのToy train showに行かれるとよいと思います。
「想像を絶する」というのが正しい表現であることがお分かり戴けます。

 何件かのホテルを借り切り、屋外のサーカスのテントのような場所を含めて、ものすごい量の展示があります。

 3日ぐらいあるのですが、ホテルの各客室も展示場と化します。ベッドの上にどっさり並べます。どこで寝るのかと心配してしまいます。

 たまにスケール物もあって、価格はたまに安いものもあります。ヨーロッパのトイトレインもたくさん出ます。それを買い付けに来るドイツ人も居ます。戦災に遭わなかった国のありがたさですね。
6. Posted by northerns484   2011年01月09日 07:51
> 全ての工業製品は、量産効果があれば安価になる。ということはたくさん作っているものは安いということである。

アメリカの模型界は、趣味人口が多いのに加え、供給する側も「どのようなものを『企画』すればたくさん売れるか」、をよく考えている、と思います。今風の言葉を使うと、「ビジネスモデルをしっかり考えている」ということでしょうか。小規模とは言え、模型界も一つの経済活動であるわけですから、供給する側はこの点をよく考えることが必要だと思います。

関連して、アメリカの模型界は、「規格」を守るあるいは「互換性」を維持する、ということの重要さを認識したうえでビジネスを行っている、ということを挙げてみたいと思います。

ライオネルは、独自とはいえ規格を変えていないことで、親の世代が遊んだもので子供がこの趣味をスタートでき、その際に昔のものに現行の商品を買い足して拡張できる、という安心感があり、この趣味の間口を広げていると思います。他の3線式のメーカーも、このような規格の上に乗っかってうまく商売をしているのだと理解しています。

DCCの規格は、つぎはぎだらけの拡張がされていますが、その背景には、旧規格のデコーダーで楽しんできた人が著しい不利益を被らないようにする、という思想があると思います。

規格やら互換性というと、何やら窮屈なもののような印象を受けなくもないですが、こういったものをしっかり決めておくことが、この趣味を、一過性のものではない、安心して楽しむことにできるものとするだけでなく、共通部品などを大量生産することで、量産効果につながるのだと思います。

その結果、趣味人口を更に増やし、売る側も新しい企画を試みやすくなったり、さらなる量産効果を生む、という循環につながっていると感じます。
7. Posted by dda40x   2011年01月11日 07:37
>「ビジネスモデルをしっかり考えている」ということでしょうか。小規模とは言え、模型界も一つの経済活動であるわけですから、供給する側はこの点をよく考えることが必要だと思います。

その通りですね。MTHの戦略はたいしたものです。彼らを見ていると資本主義とは何かという問題に対する答が見えてきます。
8. Posted by とやま   2011年01月11日 08:03
YorkのToy train showをご紹介いただき、ありがとうございます。凄い状況が展開されるようですね。

出張の頃からブランクがありましたが、結局現在はその近所に住んでおります。Yorkまで3時間半くらいで行けると思います。

3線式Oゲージの場合、4X8フィートあればエンドレスにポイント付きが走らせられますし、日本流にたたみ一畳でもエンドレスにシーナリ付きが可能です。
車体から台車端がはみ出すとか、ちょっとレーシングカー的運転になるとか、Toy Trainならではの環境ですが。

ギャップなどの難しい配線は不要、多少乱暴に扱っても壊れにくい、ショーティーでもイメージは掴んでいる、親子代々引き継げるなどの要因が大きいです。アメリカの家が広いと書いてしまいましたが、それは普及する条件ではないと考え直します。

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