2010年11月26日

Walthers の客車キット

 ジャンク扱いの客貨車を安く買って作り直すのは楽しいが、たまには修復不能のものもある。

 キットには大きく分けて2つあり、いわゆるShake-Box KitCraftsman Kitがある。前者はいささか大げさな表現であるが、箱を振ったらできてしまうほど簡単に、パチパチと組めるキットである。一方、後者はある程度の知識と技能が必要なキットである。鉄道模型のキットでプラスティック製でないものは、ほとんどが後者である。
 腕に自信が無い人は買わないし、買っても作れないはずである。不器用な人のことを、英語で    The man who has ten thumbs と言う。両手の指が10本とも親指であるという極端な表現だ。そんな人は居るわけないと思っていたが、そうでもないようである。 
 
 Walthersという会社は、すっかり商社化してしまったが、もともとは製造会社であった。Oゲージの車輌、レイアウト用品を作って売っていた。
 Heavy Weight 車輌のキットは、一応全車種を複数台集めたので、流線型客車に興味があった。これはあまり見ることが無い。たまたま、E-bayでジャンク扱いで売りに出ていたのを1輌$9.95だったかで買った。応札者は一人だった。ちょうどテキサスに出かける前の週だったので、そちらに送って貰って、送料は8ドルほどであった。安いからには理由があるのだろう。しかし、見たことが無いキットなので、どんな構成かと楽しみであった。

Walthers observation side view 自宅に帰り、開封してぎょっとした。これは今まで見たキット組みの車輌中、間違いなく最下位に在った。どうするとこんな組み方が出来るのであろうと思うほど、ひどかった。2両のうち、展望車は再生不能であった。
 側板のブリキが折れている。それよりもその組み立てには驚いた。塗装は油性ペイントを刷毛で塗りたくってある。それは訳なく剥がせるからよいのだが、ブリキ板が滅茶苦茶な状態である。
Walthers observation rear quater viewWalthers observationWalthers observation wrapper 屋根板は最後部が削ってなく、リーゼントの髪の毛のようであった。少しでも削ろうという意欲は無かったようだ。左右の側板はどういうわけか斜めにハンダ付けされていて、しかも丸く曲げるところに角が出てしまっている。こうなると修正は不可能だ。

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コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2010年11月27日 13:08
日本には安物買いの銭失いという言葉もありますね。
2. Posted by dda40x   2010年11月27日 23:05
その言葉は明日の記事に出てきます。
3. Posted by 佐々木精一   2010年11月28日 01:03
>安物買いの銭失い

20ドル足らずで1950年代や60年代のテイストが些かでも味わえ、プラクティスについての情報が得られたら、それなりに収穫かと思う。単なる銭失いではないように思われる。
10ドル近いE-bayのスタートにも問題を感じはする。何でも金銭にしたいと言う昨今の風潮には問題を感じる。かような物件は「貰って戴けないか」と言うような程度の物である。とんでもなく不器用な人物が自身の不器用さを自覚していないフシもある。
4. Posted by Brass_solder   2010年11月28日 09:57
これはこれで面白い買い物だったのではないかと思います。
屑とはいえ2000円足らずで昔の模型を手にとって見られた事に価値が有ったのではないかと思います。
ブログ主様がその気になれば、この側板を真鍮でコピーして全く同じものを作ることが可能と思います。
私もオークションで怖いもの見たさでジャンクを買うことがありますから (笑
5. Posted by dda40x   2010年11月28日 20:18
> 私もオークションで怖いもの見たさでジャンクを買うことがありますから

確かに、当時の設計がどうなっていたのかを知る唯一の方法ですからね。
おっしゃるようにやろうと思えば複製するのは可能ですが、やや違うものにしたいという気持ちがあります。

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