2010年09月21日

Lorell Joiner 氏のレイアウトを壊す

 ジョイナ氏のレイアウトは、1985年に祖父江氏と訪問した。その時でさえも、その完成度の高さには舌を巻いたが、その後の5年位でストラクチュアの数が倍増し、都市の複雑な形が完成した。
 その後、ジョイナ氏は模型界で最高の栄誉をいくつか受け、全米一のレイアウトの製作者としてその名は轟いた。
 決して人を雇わず、全て自分で製作したのは賞賛に値する。財力がある人は人を雇うことを考える。しかし、彼は完全主義者であって「雇った人間が自分より能力があるとは思えない。」ので、建物もすべて自分で作ったのだ。
 ジョイナ氏は建築家でもあるので、要点は完全に押さえてある。

 その後、年月が経ち、彼は豪邸に一人で住むようになり、生活は荒れた様だ。
糖尿病で入院することになり、財産の処分を始めた。レイアウトを含めて不動産を売ることも考えたが、それは実らなかった。新しい持ち主はレイアウトが要らなかった。……そして、ついにレイアウト最後の日がやってきた。

IMG_2313 テキサスとカリフォルニアの友人にレイアウトを壊すように頼んだ。業者に頼むと、パワーショベルで叩き潰してしまうので、その前に趣味人による運び出しを依頼したのである。



IMG_2318IMG_2311IMG_2312IMG_2306 



 ここにある写真はそのプロセスの一部である。レイアウトはプラスタで固めてあり、その量は8トンもあったそうである。
 壊すのに2週間も掛かったという。ほとんどのストラクチュアは基礎部分の2x6材に固着されていてストラクチュアだけを外すわけにはいかなかった。
 この扇形庫は、基礎部分をレシプロ・ソウで切っておいて、タガネでプラスターを割ってとり外したそうだ。この部分だけでも90kgもあったそうだ。
 これらの写真はデニスの許可を得て複写した。


IMG_2560 先日の写真には、未掲載分も含めて、たくさんの御答を戴いた。正解はトンネルである。ジョイナ氏はトンネルの内部も手を抜かなかった。紙管を縦割りにして接着剤で合板を貼り付け、目留めしてから、内部に煉瓦の模様の紙を張ってから、天井部に照明の取り付け穴を付けた。電球は低電圧で点灯し、うす暗かった。実に実感的で驚いた。
 不思議なのは接着剤である。スーツケースに押し込んで帰国したが、割れなかった。時に補強もない接合であって、割れても不思議はなかった。非常に強固な結合である。
 わがレイアウトにジョイナ氏のレイアウトが、ごく一部ではあるが移設されることになる。 

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