2010年09月09日

続々 Mike Ross 氏を訪ねて

IMG_2198 全ての路盤の支え(Riser と言う)には、穴が開けられていて、電線が通してある。
 この電線をFeederという。日本語では饋電線(きでんせん)という。
Bus Wireという言い方もある。バスワイヤという発音である。バスという言葉の意味は「乗り合い」からきている。いくつもの細かく分かれた区間にまとめて給電しているという意味である。
 ところで、日本の現場では電車の高圧引通し線をブス・ケ−ブルという。おそらくドイツ語から来た音と英語が混じり合ったのであろう。家庭にもある配電盤の中の太い銅の棒状の給電板はブス・バーと言う。横でご婦人が聞いていると、差別用語として訴えられるかもしれない。

 レイルは鉄(鋼)であり、レイル・ジョイナでつないではあるが、電気接続は不完全である。したがって、全てのレイル一本ごとにフィーダを接続してあるのだ。要するに、力学的な接続はジョイナによるが、電気的な接続は期待していないということだ。この饋電線の断面積は2.6平方ミリであった。もっと太くても良い。筆者のレイアウトは、これほど大きくもないが、5.5平方ミリを用いてある。電気工事店のクズをもらってきて使った。買うと高いものであろう。

 この鉄レイルは電気抵抗が大きいという人が多いが、それは間違いである。洋白レイルより、よほど電気抵抗が少ない。また、ニッケル合金は例外なく電気抵抗が大きいので、本来はレイルの材料としては不向きな材質である。使うのならば、饋電線からの給電ポイントを極端に増やす必要がある。
 抵抗値の大まかな数字を挙げると、銀、銅は鉄の1/6、ブラスは鉄の2/3、洋白は鉄の20倍以上でニクロム線より電気抵抗が大きい。こんな材料をいつまで使い続けるのであろうか。
 以前にも述べたが、鉄レイルが錆びやすいというのは条件次第である。窓が無いエアコンの効いた部屋では鉄は錆びない。我が国でも、もっと鉄レイルを使用する人が増えると良いと思う。鉄タイヤとの組み合わせは牽引力の増大にもつながる。
IMG_2201 マイクはまだDCCに踏み切っていない。これについては皆に散々に言われている。「いずれ…」とは言っているが、まだその気配がない。乗り込んで行って、強制的にやるしかないだろうと思っている。
 DC方式では、交差部の配線がややこしい。この裏側の線は気が滅入るほど大変だ。

IMG_2203 このタンク車のウェザリングは素晴らしい。実物の写真をよく見て仕上げたそうである。
 走っているのを流し撮りした。

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コメント一覧

1. Posted by ワークスK   2010年09月11日 00:31
実物のレールは、2枚の継ぎ目板を用いて、ボルトで強固に固定されているにもかかわらず、電気的にはロー付けの銅線で繋がっています。電化区間は言うに及ばず、非電化区間も同様の理由は、信号電流を流しているためですよね。
 これから考えると、スチールは接触抵抗が大きいのかとも思います。あるいは、直流と交流、交流でも電圧や周波数によって、この辺りが異なるということはないのでしょうか。モデルでもDCCを導入すると様子が変わるとか……
2. Posted by 村田   2010年09月13日 08:48
鉄レールの件、30年以上前にはPECOの鉄レールのナロー用が日本にも輸入されていましたが、よく「錆びる」という噂だけは聞きましたが、私は現物を入手する機会がなかったので実態は判りませんでした。
今も入手できるようなら、試してみたいとは思うのですが・・
鉄タイヤについては、30年以上前にアダチのC55用を購入(そのときは他に在庫がなかった・・という消極的理由でしたが)して使用していますが、別に特別な配慮なしですがぜんぜんサビは発生していません。
牽引力については、dda40xさんのおっしゃる通りで、私流に牽引力を実走行させて計測した結果として、同じ重さの機関車との比較でも 1.5倍の牽引力を発揮しました。
注文できるようなら、アダチさんに他の国鉄標準機用の動輪を注文したいのですが、どうも受けてくれそうにないのが残念であります。
3. Posted by dda40x   2010年09月15日 18:26
最近のレイアウト作りの指南書を読むと、全てのレールに個別配線せよと書いてあります。それはDCCでは当然のように書いてあります。しかし、このレイアウトはDCです。将来を見据えてかもしれません。
DCCは矩形波ですから、何かの影響があるのかもしれません。この辺りは電子工学の専門家の御意見を伺いたいものです。
4. Posted by dda40x   2010年09月15日 18:33
 鉄レイル上でなくても、鉄タイヤであれば牽引力が増大するのですか。異質の材料の組み合わせでは摩擦系数は減少する可能性が高いのです。どうしてでしょうね。
 私が強調しているのは鉄レイル上の鉄タイヤによる牽引力向上です。

 鉄レイルは普通に保存したら錆びやすいでしょうね。しかし敷いてしまえば車輌が通過しますから錆びにくくなります。側面底面は多少錆びても問題ありません。不均一に錆びるのが嫌なら、錆色に塗装すれば済むことでしょう。ハンダ付けはやや難しくなります。塩化亜鉛でハンダめっきしてよく洗い、フラックス入り糸ハンダで配線します。
5. Posted by 村田   2010年09月21日 15:09
アダチのC55用鉄車輪については、発売当時の狙いは「実感的(鉄だから)」という理由だったようです。
しかし、サビるから・・という理由からか?あまり売れなかったようです。
現物を見ると「これが実感的?」というものですが、それは私がニッケルメッキを見慣れているだけからかもしれません。
いずれにしても、牽引力UPという狙いは、製品としては持っていなかったはずです。
購入から30年近くが経過し、たまたま私が牽引力測定(鉛搭載貨車を何両牽けるか?という計測)において、比較のためにC55流に鉄タイヤが使われていることを思い出し、計測すると同重量のC型よりも牽引力が高かったのであります。
もっとも、鉄だから・・なのか、その仕上がり(結構ザラザラしている)のおかげなのか?は良く判りません。

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