2010年06月13日

Athearn の貨車 

Athearn 40' boxcar Athearn という会社がある。発音は"A"を強く言う。「アサン」と言えばよく通じるはずだ。人によっては「エイサン」という発音も聞くが、例が少ない。
 その昔天賞堂の広告に「アサーン」とあったので、日本ではその音が根付いたが、アメリカでは全く通用しない。
 
 現在ではHO,N の完成品を出しているが、もともとはOゲージの会社であった。
 薄い木の板を組み合わせて作る箱に、印刷済みの金属製側板を貼り付けて完成するキットであった。40ft、50ftの Boxcar と40ftのReeferを販売した。側板さえ変えればどんな製品も作れるので、かなりの種類の製品を売り出していたはずだ。 
 筆者は40輌ほど持っている。現在の基準からみるとやや荒っぽいが、当時としてはスケールモデルの代表格で、よく売れた。Athearn氏 はこの利益でHOに進出し、どうすると部品の数が減るかという工夫をして、ダイキャストとプラスティックを組合わせた製品を作った。組立ての省力化と相まって、大変大きな利益を上げた優秀な経営者であった。現在のNゲージの車輪の基本になっている、車軸を左右切り離してプラスティックのギヤ付きスリーブでつなぐアイデアは、Athearnのものである。  
 社長のIrvin Athearn氏は、鷹揚な人で、「盗めるものは盗め」と言って、日本のメーカがまねをするのを許した。

1945年の新聞が詰め物として入っていた。Athearn Boxcar kit このキットは最近購入したもので、1945年の新聞が詰め物として入っていた。裏面の漫画はその時代を感じさせる。屋根のブリキ板はCoca Colaの印刷がある中古板である。アメリカ製にも中古を使ったものがあったのだ。 よく見ると印刷は裏焼きで、失敗に気が付いて廃棄されたものを安く買い請けたのであろうと推測する。

 側板はフロクイルの塗装で、シルクスクリーンで印刷してある。台車が素晴らしく、当初はダイキャストであったが、のちにデルリン製の低摩擦の製品になった。コイルスプリング懸架で滑らかな走りを保証した。

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コメント一覧

1. Posted by arx   2010年06月13日 18:30
わたしは(恥ずかしながら)もう30年以上アサーンだと思い込んでいました。恥の上塗りをするなら、小学生のころはHOスケールをホー・スケールだと思っていました。今にしてみれば赤面ものです。
2. Posted by dda40x   2010年06月13日 19:56
arx様
 貴ブログにご紹介戴き、光栄です。
 英語版にこの発音のことをお書きになると、読者にはどのように思われるでしょうね。興味があります。

 地名、人名は難しいです。特に、ギリシャ系の人とかアルメニア系などの人の名前は分かりません。
 
 HOのことをホーという人はたまにいますね。アメリカでは、クリスマスの時期になるとそう言う人が一時的に増えます。
 サンタクロースが"Ho, Ho, Ho!" と言うからです。これはMRの漫画にもありました。
 それとも、模型をプレゼントに欲しい子供は、"N, N, N"と言うか、"O, O, O”と言うかです。あるいはG,G,G”でしょうか。"HOn3"などとは言わないでしょうね。
3. Posted by northerns484   2010年06月14日 23:59
本題からはずれてしまいますが、この「詰め物」の新聞を面白く拝見しました。「車売ります、買います」の構成は、今日の新聞とあまり変わらないのですね。
1945年11月ということは、終戦間もない頃ですが、そのようなことなど関係ないかのように車の売買という経済活動が行われていたこと、そして、すでにこれだけのキットが売られていたことに、当時の米国の圧倒的な豊かさが感じられると思います。
4. Posted by YUUNO   2010年06月15日 02:50
「A」という文字を「ア」に置き換えた外来語は他にもたくさんありますね。義務教育で教えるローマ字で「A=ア」となっている影響でしょう。
英語圏では「エー、エィ」などと発音することが多いため通用しないという話はよく聞きます。
一方イタリア語やドイツ語では「ア」と読むケースが多々あるので比較的カタカナ語が通用しやすいようです。

アメリカにも地域ごとの方言はありますし多民族国家ですから、発音の違いは方言の一種と解釈されるのではないでしょうか。興味ありますね。
5. Posted by 佐々木精一   2010年06月15日 21:56
カリフォルニアから日本に来ていた私の知人のモデラー達は、模型の事を「モデル」とは発音しない。何度聴いても「メドー」と聴こえる。
しかも、彼らはモデラーであると同時に、造形家としても一流の人々である。だからといって、「モデル」を「メドー」と書こうとは思わない。「モデル」として定着しているからだ。それで良い。

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