2010年06月03日

"Super X" cement

building Thomas' kit w/Super X このタンク車は以前紹介したThomas のキットである。

 このキットの組立てでもっとも面倒なところは、ランボードを取り付けることである。普通は細い釘を通して締め付け、ハンダを流してから余分を切り取り、ヤスリを掛ける。きちんと仕上げるのは難しい。また、ダイキャスト製の細い支えの先端にランボードをどうやって付けるかは、パズルみたいなものである。
 アメリカ人は、「釘をハンダ付けしておいて、ダイキャスト部品を巻き込むように曲げる」というが、持つと撓んで塗料が剥がれる。

 これをエポキシやACC(瞬間接着剤)で付けると、持つ時の撓みでそのうちに外れてしまう。質量のあるものを細い部分で持つので歪みが発生するからだ。他のところを持てばよいが、ランボードが一番持ちやすいので、そこを持って接着が外れるというわけだ。撓みに強い接着剤は外れにくい。


 タンクの受けの部分に四角の部品が四つある。これもこの接着剤で付けてある。タンクを締め付けた時に多少動くので、硬い接着剤では外れてしまう部分だ。今までは細いブラスワイヤを通して自由に動くようにしていた。
 少量付けてクランプで圧締する。この圧締という操作が最も大事なところであり、接着剤の膜を薄くすることである。接着剤の膜が厚いと破断しやすい。

Super X joint これはその部分を裏から見たところである。余分が少々はみ出しているがこのくらいが量としては適切である。

 ハンダを流しても、とれることがない。出来上がりが軟らかくて、ランボードのしなりを逃がしてくれる。このような部分の接着剤としては最高である。

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