2010年02月04日

equalized と sprung その10

 ゴムの材質は何でもよいというわけにはいかない。油に耐えるゴムを探さねばない。自動車の部品でガソリンパイプと称するものはニトリルゴムで、素晴らしい耐油性があるが入手しにくい。
 パッキンとして汎用品の「Oリング」は大抵はクロロプレンゴムで、これもかなりの耐油性がある。適当な太さのものをホームセンタで購入し、切り刻めばよい。ゴムを切るのは、使っていないカミソリがよい。いわゆるゴム系接着剤はクロロプレンゴムなので、同種のゴムは接着しやすいことも具合のよいことである。

 緩衝性について述べてきたが、その必要性について、いまだに懐疑的な方は多い。何度も申し上げるが、比較をしなければその優劣について論じることが出来ない。
 筆者の実験では、緩衝装置の無い模型は、走らせるとやかましく、またすぐ壊れる。
 バネは必要であって、なくても良いものではない。

 本物とは異なり、バネ下質量の問題が無視できるので、イコライザの上でも下でもどこかに緩衝装置があれば、実にうまく作動し、静粛である。

 いままで模型雑誌を見てきて、この件に言及した記事は一つもなかったのは残念だ。
 どの記事も、外見の精密さの見地からしか述べられていない。お飾りの模型ではないので、走行性能を上げようと思えば、それなりの工夫が要る。
 
 祖父江欣平氏の製作した模型は、全て重ね板バネを使用している。
「イコライザを付ければバネが要らねえって奴が居るのかい。冗談じゃねえよ。バネがなかったら壊れるってことを知らねえんだな。音の問題だけじゃあ、ねえんだよ。」

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コメント一覧

1. Posted by    2010年02月04日 09:37
模型の足回りにゴムを使う場合、ゴムの耐油性は問題ですよね。
私のもう一つの趣味(ブログもこちらのネタが最近多い)であるクラシックカメラの場合、'60年代より前のものは、遮光のためにはベロア(生地)や毛糸の目のつんだものを使用していましたが、'70年代くらいからモルトプレンというゴムのような気泡の入っている材料を使い始めました。
たしかに密着して遮光は良いのですが、圧縮したり油が付いたりするとベタベタに解けて大変困る状況になって困りました。
対策品は、結局'90年代くらいから出てきました。
そろそろ吊掛モーターの試作から卒業(笑)して、機関車の足回りの研究に入ろうと思っているのですが、私は各軸の緩衝材に、この改良されたモルトプレンか、ウレタン材の使用を検討しています。
とりあえずは、圧縮時のダンピングや変形(解けないか?)油による変化の実験はそろそろ始めようと思っています。

ところで、クルマのガソリンパイプに使用するゴム管の材質については、戦前の日本の飛行機の開発史を調べていくと、ドイツからの技術移入のときに「通常のゴムではなく、ブナから抽出した素材を使った黒い”ブナゴム”と使いなさい」と言われたという話が出てきますね。
こういった内容が、現代にも知識として生きてくるというのが面白いですね。
2. Posted by dda40x   2010年02月04日 15:53
>ブナから抽出した素材を使った黒い”ブナゴム”と使いなさい」と言われたという話が出てきます

これは少々おかしいのではないかと思います。ブナはブタジエンのBuと触媒のナトリウムのNaからきているはずです。また、ブナゴムは耐油性がありません。
ニトリルゴムが出てくるまで耐油ゴムは事実上ありませんでした。
3. Posted by 村田   2010年02月04日 17:43
航空史におけるブナゴムの件、もうちょっと調べてみます。

それはともかくとして、今イコライザーの緩衝材として予定しているモルトプレーンやウレタン材などについては、圧縮時の縮みや耐油性の実験のために、テスト機材(テスト用足回り)の試作を開始しようかと思います。
4. Posted by dda40x   2010年02月04日 21:08
1月31日の記事に、押しバネを使用した例を図示したもののリンクを用意しました。ご覧ください。

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