2010年01月09日

Carbon Rod Soldering  その1

Carbon Rod Soldering Transfromer 最近、「炭素棒ハンダ付けをしたいのだが、どうしたらよいのでしょう。」という問い合わせを複数の方から戴いている。

 結論を言えば、「こんな簡単な方法はめったにないので、失敗を覚悟でやってみてください。」である。
 
 トランスは、その辺に落ちている電気器具をばらして取り出す。二次線が外に巻いてあるものを見つけたら、儲けものだ。二次線を完全に外すのだ。100 VA程度のものがよいだろう。
 二次線に太い銅線を巻く。電圧が低いのでエナメル線でも問題ない。被覆が薄いと太い線が巻ける。出力は5 V近辺になるようにする。
 なるべく太い線(最低でも 2平方mm)を巻くのがコツだが、使用時間が短いので多少細くても、焼けるまでに仕事が終わる。30秒定格で良いということだ。

 焼けるかどうかは電流の二乗と時間の積だから、5秒しか通電しなければ焼けるわけがない。プロとして仕事をする人以外は、正直なところ、「太めの線を使えば問題なし」とお答えしたい。筆者は5.5平方mmというとんでもない太さのものを使っているが、これには大きな意味はない。たまたまあったので使っただけである。

 カットコアトランスがあれば、作業が一番楽である。コアを分解し、二次コイルを抜けばよい。出力電圧は4,5,6 Vくらいで良い。二次線を切り替え式にするときは、大きなスウィッチがいる。
 しかしこれも、接触しているときに通電を開始するので焼けることはまずない。スウィッチの定格は電流を入り切りする能力を表しているはずだ。
 一次側のタップ切り替えにすると、小さいスウィッチで良い。筆者はそうしている。

 テストをして2つぐらいを選び、それを切り替えるようにするとよいだろう。その選択の必要性は、炭素棒の太い時と細い時を選ぶ時に限られる。

 とにかく低電圧で短時間なので事故は起こりにくい。起こったとしても大したことはない。100 V側に触らないように適当なアルミ箱に入れる。通風の穴も要らない。
 100 V側をフットスイッチで On, Offする。これは手動ではまずい。足で踏むからこそ、うまくいく。また事故を起こしにくくしている。踏んだ時以外は、全く電気が流れないので、事故は起こり得ないはずだ。

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