2009年12月17日

Bingham 

Bingham Cupper mine全景 鉄道撤去後の斜面 Binghamはソルトレーク・シティの西方約50kmにある。初めて訪れたのは1972年である。巨大な穴の中までらせん状に張り付いた長大な鉄道があった。GEのsteeple cab(凸型)の電気機関車に牽かれて長い鉱石列車が登り降りしていた。砂漠の中で、ここだけが完全電化されていた。
 1940年頃までは蒸気機関車によって鉱石列車を牽引していた。巨大な2-8-8-2の関節型蒸気機関車が走っている写真を見たことがある。穴の中では煙が出て行かなかったらしく、穴が深くなると電化を決意せざるを得なかった。

 天候によっては、穴の中に雲がある。不思議な丸い雲で動かない。

 穴を深くするためには全ての斜面を広げなければならないので、線路を年二回横にずらすと言っていた。その労力たるやすさまじいもので、その土砂を捨てるために新たな鉄道を敷き、それを捨てに行った。

 時を置いて見に行くと、明らかに鉱山の形は変化している。しばらく前に、鉄道を撤去すると言っていた。新しい写真を見るとトラックの通る斜面が作られて、鉄道のあったところは壊されている。どうやら本当に鉄道は無くなったようだ。

 この鉱山は山頂付近での露頭(鉱石が顔を出している状態)が見つかったことに始まる。鉱脈はほとんど垂直に数千メートルあるらしく、現在では2000mほど掘ったことになる。昔の山は完全になくなり、付近の平地よりも1000mほど低くなった。ズリ(鉱石以外の土砂)は周りに積み上げたので、差し引き2000mほどの高低差がある。
人工のグランドキャニヨンと言われるのも、うなづける。

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by YU   2009年12月19日 21:13
世界一の穴ということで、調べてみましたら英語版のウィキペディアにも掲載されていました。古い写真には貨物列車も写っていました。
また、Googleマップの航空写真でもはっきりと階段状の斜面を見ることができました。撮影時期の関係か、航空写真は半分だけ雪が積もっていました。
ソルトレークから50kmと書かれていますが、これは道のりでしょうか。直線距離ではもう少し近いようです。

ところで話は変わりますが、故椙山氏のコレクションが地元の博物館に寄贈されたそうです。
2. Posted by dda40x   2009年12月23日 21:03
> ソルトレークから50kmと書かれていますが、これは道のりでしょうか。

その通りです。中心市街地から約30分で行けます。30分=30マイル≒50キロです。鉄道が無くなったのであまり行く気がしませんね。

 椙山氏の件は、新聞にも載りました。有名人ですから、大きな扱いでした。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ